銀行に対する敬称における「御社・貴社」の適切な使い方
銀行に「御社・貴社」を使うのはNG
転職活動や取引先に出向いた時、その相手の会社のことを「御社」といいます。これが、銀行や信用金庫などの金融機関に対して、「御社」と使うのは大間違いです。就活であれば、面接で「御社」と言ってしまった、履歴書に「貴社」と書いてしまったなどが理由で不採用になってしまうことないとは言い切れません。ライバルに差をつけられないように正しい言い方を知っておく必要があります。
面接だけでなく営業マンも注意が必要
面接を控えている人だけでなく、すでに社会人として働いている営業マンなども銀行に対する言い方を知らない人も多いはずです。特に取引先に一般企業が多い中、銀行の取引先が数社しかない場合、どうしても感覚が一般企業のままでいいという思い込みが発生してしまう場合があります。そうなると、無意識のうちに、取引先に対して「御社・貴社」と失礼な言葉を使い、信用を失ってしまう可能性だってあるのです。
銀行は「御社」でなく「御行」が正しい言い方
銀行では「御社」というのはNGと紹介しましたが、本来であれば銀行のことを「御行」というのが正しい言い方になります。似ているようで、少し違っていて、見落としがちになりそうなので注意が必要になってきます。面接や面談相手として接する上では当然の知識になるので、しっかりと頭に入れておいたほうがいいかと思います。「御社」や「御行」は相手と直接会話をする際に使う敬称です。
文章では「貴社」ではなく「貴行」
銀行に対して「御行」というのであれば、文章にする際は「貴社」ではないはずだ、と思った人もいることでしょう。銀行では「貴社」とは言わず、「貴行」と記載します。また、銀行が自分達のことを言う時は、「弊行」と言います。銀行の「行」という文字が会社の「社」と挿し変わる、と覚えておくと分かりやすいかもしれません。履歴書などを書くときに、「貴社」と表記してしまわないよう気を付けてください。
信用金庫は「御社」「御行」ではなく「御庫」が適切
銀行は「御社」と言わずに「御行」というので、信用金庫も同じように「御行」と言うのだろうと思う方もいるかもしれません。答えは、NOです。信用金庫では「御行」とは言わず、「御庫」と言います。金融機関という点では同じなのに、言い方が違うなんて、少しややこしく感じるかもしれません。これが金融機関では一般常識となっているので、覚えておいて損はないでしょう。
書面は「貴社」「貴行」ではなく「貴庫」
それでは、信用金庫では「貴社」や「貴行」と表記しないのではと察した人も多いかと思います。信用金庫では「貴行」と言わず、「貴庫」と言います。信用金庫の「庫」が「行」に変わったと覚えておけばわかりやすいかと思います。また、信用金庫は自身のことを「弊行」とは言わず、「弊庫」と言うのが一般常識とされているので、覚えておくといいでしょう。信用金庫に履歴書や手紙を送るときに「貴社」や「貴行」と書いてしまわないよう注意してください。
「御社・貴社」は銀行に対して不適切な表現で「御行・貴行」が正しい敬称
今回、紹介したように、銀行では「御社・貴社」とは言わず、「御行・貴行」と言います。銀行に就職したいと思っている人や転職したいと思っている人、そして取引先で銀行を担当することになった営業の人などには参考にしてください。銀行に対する敬称だけでなく、相手先が会社ではない場合、「御社・貴社」という言葉は使わないことが多いため、その都度確認していくといいかもしれません。基本的なことではありますが、「御社・貴社」の使い分けも大切です。「御社」は話し言葉、「貴社」は書き言葉という事を覚えておいてください。
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