自動車教習所で行う運転運適性検査の内容と再審査になったときの考え方【OD式安全性テスト】
教習所で行われる適性検査は「入所時適正」と「運転適性審査」がある
教習所や自動車学校では、運転に適しているかどうかの適性審査が行われます。教習所や自動車学校によって、その内容に若干の違いがあるようですが、原則として「入所時適正」と「運転適性検査」があります。このうち「入所時適正」の内容は、視力検査、色彩検査、対話能力などであり、ほとんどの方にとっては問題ないと言えるでしょう。具体的に何をするのでしょうか?
運転適性検査では運転時の集中力や注意力を測る
運転技術や知識と共に、教習所や自動車学校では運転に適した性格であるかどうかなどについての適性審査を行います。これは教習の一環として行われるのが通常です。具体的な内容は、足し算や引き算をくりかえしたり、一つの絵を見て三択で答える等です。運転の時の集中力や注意力などをはかるテストとなります。おちついてイライラせずにやれば大丈夫でしょう。多くの方が不安になるのは、「運転適性検査」の内容です。「OD式安全性テスト」というものの内容について、確認していきましょう。
OD式安全性テストという適性検査により運転の適性を問う
教習所や自動車学校では、「OD式安全性テスト」というものによる適性検査が行われることがあります。これにより、本人も気づいていないような運転に関する適正や性格を問うテストです。注意力、判断力、安定性、適応性、情緒不安定性、自己中心度、神経質・過敏性などの項目について審査結果が出されます。このOD式安全性テストの結果により、運転時の性格や教習所で担当になる教官がわかるのです。
注意力や適応性・性格を測る問題が出題される
教習所や自動車学校で行われるOD式安全性テストは、注意力、判断力、安定性、適応性、情緒不安定性、自己中心度、神経質・過敏性の項目について審査を行います。内容は四則の問題を規則にしたがってどれだけ解答できるか、4つの選択肢の中から指定されたものと同じものを探す問題、自分の性格に最も近いものを選択する問題などが出題されます。手抜きしたり、嘘の答えを書かないようにしましょう。
テストの結果は性格や傾向を表す大まかな基準と考える
OD式安全性テストはかなり正確に運転適正がわかる適性検査とされているため、多くの教習所や自動車学校で採用されています。しかし、テストの内容だけでその人の運転適正や性格が全てわかるものでもありません。テスト項目で、例えば「前の車が遅いとイライラして追い越したくなる」という設問があった場合、正直に「はい」と答えるか、「いいえ」と答えるかで結果は違ってきます。また追い越したくなるかどうかは気分や状況によって変わるでしょう。あくまで、その人の性格や傾向を表す大まかな基準と考えるくらいにしておきましょう。
適性検査で再審査になってもそこまで気にしなくても良い
教習所で適検査を行ったらすぐに結果が分かるわけではありません。後に適性検査の結果が告げられ、場合によっては教習所から再検査を求められるようです。ただし、適性検査の結果が悪かったら免許を取れないわけではありませんので、そこは安心してよいでしょう。適性審査は性格診断のようなもの、ぐらいに考え、結果の内容に一喜一憂しない態度が良いです。
適性検査の結果をもとに課題の改善ができると考える
よくあるパターンとして、適性検査の結果が悪かったり、再検査になったりしたからといって、「自分に車の運転は向いていないのではないか?」と落ち込んでしまうケースがあります。しかし、あまり神経質に考えすぎると、それこそ悪影響があります。教習所や自動車学校ではできていないことを学ぶ場です。そのため、運転能力だけでなく性格面での課題が明らかになったので、それを改善すれば運転ができるのだと前向きにとらえましょう。
教習所の適性検査は参考程度にして運転技術の向上につとめよう
教習所の運転適性検査と再審査をご紹介しました。運転する上で、やはり大事なのは運転技術です。そして、教習所の役割は、正しい運転技術を学び、知識を学ぶ場なのです。確かに車を運転する上で性格やタイプはあり、それを判断する材料として適性検査を行う意義はあると思います。でも、基本的によほど問題がない限り誰でも運転免許は取得できます。運転適性検査で明るみになった問題は、教習所でしっかりと改善して運転する際の事故の確率をより少なくしましょう。
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