インセンティブ制度とは?変動賞与と通常ボーナスにおける違い
そもそも賞与やボーナスの意味とは?
まずは、インセンティブ制度とは何かを見る前に、そもそも賞与やボーナスの制度はどういったものなのか、何の意味があるのかを知っておかねば、インセンティブ制度との兼ね合いを把握できません。
当たり前のことかもしれませんが、賞与やボーナスに対する一般的な考え、それらの意味を理解しておきましょう。そうすれば、インセンティブ制度における考え方との違いが見えてきます。
ボーナスとは「会社の業績に応じて支給される特別な給与」の意味
ボーナスや賞与と呼ばれるものは、定期的に給与を得ている労働者に対して、会社の業績に応じて定期給とは別に渡す特別な給与を意味します。
会社の業績が悪ければボーナスは支給されない場合もあるでしょうが、「会社の業績と連動」しているという点が、一般的な考え方です。
インセンティブ制度とはどんな仕組み?
ボーナス・賞与の一般的な意味や考え方を知ったところで、次はインセンティブ制度とは何か、そしてインセンティブ制度におけるボーナス・賞与はどのように扱われるのかを見ておきましょう。
インセンティブ制度下での給与に対する考えの違いが、はっきりと分かるはずです。
インセンティブ制度とは「個人の成果に応じて賞与を増やす制度」
インセンティブ制度とは、成果・成績に応じて賞与を変化させる制度のこと。賞与額を出来栄えに応じて増やす事で、従業員に刺激を与え、働く意欲を高められます。インセンティブ制度とは別に、「変動賞与制度」や「インセンティブプラン」などの呼び名もあります。
意味に大きな違いが!「会社の業績」ではなく「個人の歩合」
一般的にボーナスや賞与が会社の業績に応じて支給されているのに対し、インセンティブ制度においては「個人の成績によって決定される」、いわば歩合給といった意味だと考えましょう。通常賞与とインセンティブ制度とは、誰の成果を重視するのかに違いがあるのです。
つまり、優秀な社員とそうでない人とでは、支給額に明確な差が生まれるということです。これは、同じ「賞与」であっても、大きな意味の違いがあると分かりますね。
個人のモチベーションUPを図る意味もあるインセンティブ
業績によるボーナスや賞与の支給では、一生懸命仕事をして会社の売上に貢献した社員と、それほど成果を上げていない社員でも、ボーナスや賞与の支給額に大きなかい離はない場合が多いようです。
しかし、インセンティブ制度を導入すれば、成果を上げた分だけ歩合として給与がもらえるため社員としてはモチベーションが上がりますよね。個人個人の業績が上がれば会社の業績も上向きになるので、会社にとってはメリットが大きくなります。
インセンティブ制度とは、個人個人の従業員の意欲を高める事で、結果的に会社にもメリットをもたらす制度なのです。
インセンティブ=成果主義!!その意味は"数字が全て"
ボーナスや賞与をインセンティブとしている会社はでは、成果主義という考えが浸透しており、数字という結果で全てが判断されます。
自分がどれだけ努力をしても、そのプロセスではなく結果が評価になるため、顧客との信頼関係などの複合的な理由は判断材料になりません。
通常賞与と違い、ノルマが厳しく少額しかもらえないリスクも…
インセンティブ制度がある会社では、ほとんどの場合でノルマが厳しく設定されているため、それをクリアした場合は一般企業より多くのボーナスや賞与がもらえる場合がある一方、極めて少額になるリスクもあるといえるのです。これは、通常のボーナス・賞与との大きな違いですね。
頑張ろうというモチベーションにはなりますが、実際に頑張らなかった際のリターンは小さくなりますので、継続的な頑張りが必要です。
もし条件に不満があるのであれば…
インセンティブ制度に少しでも不満やオカシイなと感じたのであれば、一度エージェントの活用をオススメします。
転職エージェントに希望する条件をしっかりと伝えると、それに合致したオススメの企業を紹介してくれます。例えば、同業界でインセンティブ制度ではなくボーナス制度のある企業を探したいなどを面談の際に伝えると、その企業を紹介してくれます。
そんな転職エージェントで特にオススメなのが、マイナビが運営している「マイナビエージェント」です。マイナビだけあって、多くの企業を抱えているのでピッタリな企業を紹介してもらえますよ。
通常の給与体系とは違うインセンティブ制度とは「個人の成果」で賞与が変動する仕組み!
今回は、インセンティブ制度とは何かという疑問を解決すべく、インセンティブ制度がある会社での賞与・ボーナスの考え方と、通常の給与体系との違いについて見てきました。
インセンティブでの賞与やボーナスは、結果に対する「個人の歩合給」だと考えられていると、お分かりいただけたでしょう。従来のボーナス・賞与とは意味に違いがあります。
インセンティブ制度のある会社は、業績に対して適正な評価を行い、それに見合うだけの賞与の支給をもって、企業側から社員に向けて「仕事ぶりをきちんと見ている」というメッセージだと考えられます。
成果主義が浸透している会社で多くの賞与獲得を目指すのか、一般企業で一定額の支給を求めるのかは、自分の働き方次第といえます。その違いは優劣をつけるべき問題ではなく、各個人の考え方の違いによって見極めるべきでしょう。
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