原因は上司?日本の会社で長時間労働が多くなるワケ
世界的に見ても日本は長時間労働の国?
日本は、世界的に見ても労働時間がとても長い国のイメージがありますよね。毎日くたくたになるまで働いて、長時間労働者があふれているといった状況です。しかし実際に、海外と比べて、労働時間がどのくらい長いのでしょうか?
労働基準法の改正で日本の労働時間は減少している
「あれ?そんなに長時間労働じゃない?」そう思う方もいらっしゃるでしょう。原因は、法改正にあります。1988年に改正労働基準法の施行がありました。厚生労働省調べの平均年間総実労働時間をみると、施行以降、労働時間は着実に減少を続けています。そして、2009年に過去最高の1,714時間を記録しました。
その後若干増加し2013年は1,735時間になりました。このように日本の平均だけを見ると、長時間労働だったのは「過去の話」になってしまうでしょう。
日本で長時間労働者が多い原因とは?
世界的に見ると、日本が長時間労働だったのは過去の話かもしれません。しかし、中には長時間労働を強いられている人もいるでしょう。
では、なぜ日本には長時間労働者が多いと言われるのか?原因を追究して、長時間労働に対する間違ったイメージを払拭しましょう。
残業に対する間違ったイメージが最大の原因
日本の労働時間が長い最大の原因は、残業に対する誤った認識です。「頑張っている人は残業する」といった誤った認識の下、残業する人が評価対象になっているのが否めない現状といえるでしょう。また、「上司が残っているから帰り辛い」などといった感情も邪魔をしているようです。
長時間労働を無くすには原因である残業を減らすこと
長時間労働をなくすためには、まずイメージの改革から始まると言っても過言ではありません。長時間労働につながる残業を減らすには、上司や経営者をはじめ、会社全体で評価方法を変える必要があるでしょう。
付き合い残業をしていても生産性は上がらない
また、イメージ以外の原因もあります。それは「つきあい残業」の存在です。日本では、ひたすら部下の忠誠心が試される機会が多いと言われています。
例えば上司や経営者が、先に帰宅した部下対して「なんで帰ったんだ?」と言ったりする機会が多々あるのです。逆もしかり、残っている部下「遅くまでご苦労さん」と労ったりするだけで、その会社では「残業する人=頑張っている人」として評価されてしまうのです。
もちろん、法定労働時間を超えた残業には、割り増し賃金が支払われます。そのため残業が苦痛ではない人も多く存在するのも確かです。このようにして長時間労働へとつながっていくのです。これでは生産性の向上なんて、できません。
日本に長時間労働者が多い原因は上司や経営者が残業する人を評価対象としているから
日本は長時間労働者が多いと思われていました。現代の日本の平均をみると、過去のような長時間労働ではないかもしれません。しかし中には、長時間労働を評価の対象としている無能な上司や経営者がいるのです。
日本で長時間労働者が多くなる原因は、上司や経営者にあります。「残業している人=頑張っている人」なわけではありません。本当の仕事ができる人と言うのは、効率よく考えて期日内(=定時)に仕事を終わらせる人なのです。長時間労働のイメージを払拭して、生産性をあげていきましょう。
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