会社の角印を押す正しい位置と綺麗な押し方のコツ3つ
角印(社印)は「会社における認印」である
正しい角印(社印)の押し方を知っておく前に、まずは角印の役割から理解しておきましょう。角印とは、法人に多数ある社印の中でも、いわゆる会社の認印と同じものであると考えられています。
会社にある社印の中で「○○株式会社」などの記載があるものは、角印だと考えていいでしょう。
丸印と角印は違う
角印は、同じく法人が使う印鑑としてある丸印とは、その意味と役割が大きく違います。「丸印」は、法人の「実印」として役職を示す記載とともに、公的機関に提出する際の正しい印鑑といえます。
対して「角印」は、見積もりや請求書など、会社で日常的に使われる書類に対しての捺印で「会社の発行を証明する」意味で使われています。
会社の規模によっては、角印に契約印としての権限を持たせている場合がありますが、公的機関などに提出する重要な書類では、社印として角印のみでは認められないケースがほとんどなので注意が必要です。
角印(社印)を押す正しい位置とは?
角印が社印の中で果たす役割はお分かりいただけたでしょう。しかし、社印の中でも実印と同じ意味の丸印は、ほとんどの書類が公的機関に提出するものですので、「ここに押してください」という㊞が記載されているはずですが、会社が発行する書類によく使用される角印は、そういった記載がない場合が多いです。
果たして、社印として角印を捺印する際は、会社へ提出する請求書などのどの位置に押せばいいのでしょうか。
角印は「社名の横」か「社名の中央」の位置へ
会社に提出する請求書などの発行で角印を使用する際は、必ず「社名の横」か「社名の中央」の位置へ社印として押印するのが通例となっています。
また、契約の権限を持たせた角印で契約などに押す場合は、印影の複写を考慮して、文字にかかるように押すのがマナーです。
正しい角印(社印)の正しく綺麗な押し方とは?
それでは最後に、社印として角印を使用する際の、正しい押し方を見ておきましょう。角印は認印とはいえ、会社の発行を証明するものですから、押し方を間違ったり不鮮明であれば、必ず書類の再作成が必要になります。
そのようにならないように、角印の押し方にもしっかりと気を付けるようにしてください。
正しく綺麗な押し方①朱肉は付け過ぎない
社印がかすれていては、証明としての効力は発揮できません。とはいえ、朱肉の付け過ぎもまた印影が不鮮明になるだけです。社印を綺麗に押すポイントは何回も多めに付けるのではなく、まんべんなくを意識するのが大切。
ポンポンと軽く朱肉に印面を付けて、その後にまんべんなくついているか実際に目視するのが良いでしょう。
正しく綺麗な押し方②「の」の字を書くように押す
社印を押す際は、必ず捺印マットを下に敷いた状態で、適度な力加減で重心を「の」の字を書くように押します。
そして、次は「逆の」の字を書くように戻り、そっと紙から印面を離しましょう。そうすれば、鮮明な印影を得られますし、印鑑そのものを傷つける心配もありません。
正しく綺麗な押し方③重ね押しはしない
角印を押し違えたり、印影が薄かったときに、その上に重ねて押すのはビジネスとしてマナー違反です。その場合は、ボールペンなどで二本の線を引いて抹消し、その横に社印を押し直すのが正しい押し方といえます。
角印(社印)は社名の横か中央の位置に軽く印影を残すのが正しい押し方
今回は、社印などの角印を押す場合の正しい位置と押し方について紹介してきました。角印は社印として実印の扱いにはなりませんので、社名の横や社名の上など、文字と被るような場所でも正しい位置となります。
しかし、ビジネスで押印と記名は一体となって初めて意思の確認ができるとされているので、社印として角印を押す際は、あまり間を離さないようにしましょう。
そして、あまり朱肉を付け過ぎず、軽く印影が残る程度で「の」の字を書くように押すのが正しい押し方といえるので、是非実践してください。
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