介護モニタリング結果の具体的な書き方と記入例
ケアマネによるモニタリング内容の書き方
ケアマネの仕事の1つであるモニタリング。最低でも月に1回介護利用者の居宅を訪問し、現状を記録、把握する事が義務付けられています。
モニタリングで記録される内容とは具体的にどのような項目があるのか、その書き方を見ていきましょう。
モニタリングにおいて記録する際のチェックポイント
モニタリングの書き方として、そのチェックポイントとなるのが以下の項目です。
・計画通りに介護が行われているか
・介護はどの程度、効果が出ているのか
・新たなニーズはないか
・本人の身体に変化は無いか
・家族や環境に変化は無いか
・利用者本人および家族に心配事は無いか
これらの点を確認し、短期目標の達成度を測ります。
ケアマネによるモニタリング結果の記入例
では、ケアマネは具体的にモニタリングした結果をどのように記録していけばいいのか、その記入例を見ていきましょう。
ケアマネにとっては気になった点、状態の変化、本人や家族が抱いている不安や心配などを含め、できるだけ細かく現状を記載していくと良いでしょう。
利用者の状態に関する記入例
<体調>
顔色もよく、健康状態はいたって良好。発語も多い。
<食欲・睡眠>
食欲あり。睡眠も安定しており、ゆっくり休めているとのこと。
<排便状況>
若干便秘気味ではあるが、定期的な排便はある。現在は2日に1回のペース。
<歩行状態>
杖による支えが必要だが、自分の足で歩けている。転倒などの恐れもない。
<服薬管理>
決められた用法用量で管理できている。
<入浴状況>
同居者の手を借りながら、2日に1回のペースで入浴を行っている。
介護の利用状況に関する記入例
<訪問介護>
計画通りに食事および入浴の介助が行われている。
本人からの不満もなく、大きな問題は見られない。
<通所介護>
予定通り、休まず通所介護に参加出来ている。
友人もできて楽しく過ごしており、本人からの不満もなく、大きな問題は見られない。
ケアマネによるモニタリング総括の書き方と記入例
ケアマネは、モニタリングを終え、現状を記録したら最後に総括をします。そこには、ケアマネがモニタリングして思った懸念事項や、そのときの対応などを記載します。特に、変化なく、介護の状態が維持されているなら、その旨を書くようにしてください。
モニタリング総括の記入例~安定している~
体調も安定しており、介護サービス利用における問題も発生していない。今後も現在のサービス利用を続けながら、状態確認を進めていくものとする。
モニタリング総括の記入例~懸念事項あり~
咳や痰がらみ、微熱など風邪症状が見られる。
本人に通院を勧めるも、「薬を飲んでいるから大丈夫」と通院の意思は少ない。
日によって右下肢の調子が悪い時があり、大きなケガにつながる可能性もあるため、体調不良時には注意してほしいと本人と妻に助言している。
この件については、通所介護の○○主任に電話で連絡をし、注意してほしいと伝えている。
記入例を参考に!ケアマネはモニタリングで具体的な状況を報告する
ケアマネによるモニタリング結果の書き方と記入例について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
介護利用者が快適な介護サービスを受けられるために、ケアマネのモニタリングは非常に重要な役割を果たしています。
ここで紹介した記入例を参考に、モニタリングの書き方を工夫してきちんと利用者本人の現状を報告できるように心がけてください。
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