女性介護士が知るべきセクハラ行為の対処法3つ【実例あり】
介護現場での女性介護士へのセクハラ被害は増加傾向
介護のお仕事の『【介護とセクハラ】女性介護職の4割が被害に。利用者からのセクハラ問題はどう対策すべきか』という記事によると、介護の仕事現場では4割の女性介護者がセクハラ被害にあった経験があるとのこと。介護現場では想像している以上に多くのセクハラ被害が起こっているのです。女性介護士本人がきちんと報告をして発覚するケースもありますが、そうでないケースも実際には多いようです。介護現場ではどのようなセクハラの現状があるのか、まずは見ていきましょう。
介護現場では「耐える」ことが大前提!?
ここ数年で女性介護士へのセクハラは増加傾向にあるようです。
若い女性のホームヘルパーや介護士を中心に、要介護者のセクハラに悩む人たちからの相談が後を絶たないと言われているのです。何かしらの対策が必要ですよね。
女性介護士へのセクハラ実例
女性介護士へのセクハラは、個人宅の訪問ヘルパーだけでなく、介護施設でのセクハラも実際多いようです。介護利用者の多くは介護施設を利用しています。多くの人がいる介護施設とはいえ、部屋に2人きりになる環境などは多々あります。
そうした隙にセクハラ被害が起きているパターンも少なくはありません。
「不必要に手を握ろうと求められた・実際に触られた」
「利用者の性体験を聞かされた」
「不必要に胸や尻を触ろうとされた・実際に触られた」
「性体験についてたずねられた」
「自分で体を洗える利用者から陰部を洗うように求められた」
……などの意見をよく聞きます。
特に多いのが、手を握ってくるという線引きの難しい行為に対してのセクハラです。
介護士セクハラ実例①「うつ病にまで発展」
ある20代の女性介護士は、介護訪問先で1人暮らしの70代男性からセクハラを受け、うつ病になり休職した……というのがよくあるケースです。最初は「いやらしいビデオを一緒に見よう」と言われ、適当に受け流していたそうですが、トイレ介助をしているときに手を離してくれなくなり、恐怖を感じうつ病にまで発展してしまったそうです。
介護士セクハラ実例セクハラ実例②「メンタルが強くなった」
「アダルトビデオを一緒に見よう」「いいお尻してるね~」などのストレートなセクハラが日常茶飯事、という意見を持つ女性介護士は多いです。
そもそも認知症で分別がつかない老人や、自分の立場をうまく利用した患者が多いので、介護士としてプロならいちいち気にしていられない、などのようにメンタルが鍛えられていくケースもあるようです。
介護士セクハラ実例③「対処法が整っていない」
セクハラ被害者が勇気を振り絞ってセクハラ被害を訴えても相手にされないケースも少なくないようです。むしろ被害者の落ち度をアラ探しする先輩職員や同僚たちも多いです。
被害者は仲間に裏切られたような沈うつな思いで、介護業界から身を引いていくのだそうです。
財務体質が脆弱な業界ゆえ、セクハラやクレームに組織的に対応できるだけのインフラが整っていない……という現状がかいま見られます。
女性介護士へのセクハラを防止するために大切なことは?
女性介護士へのセクハラ被害は、介護する側が毅然とした態度で接する事で防げるものもあります。
当然ながら女性介護士へのセクハラ許される行為ではありません。
女性介護士としてセクハラを未然に防ぐための方法、仕事をする上での心構えなどを見ていきましょう。
介護士セクハラ行為への対処法はコチラ↓↓
①「やめて下さい」と毅然と拒否する(つけこませない)
②セクハラが想定される状況をなるべく作らない
③特定の人が被害にあう場合は担当を代える
④複数のヘルパーで対応する
⑤状況をご家族に報告しご家族の協力を得る
⑥再発した場合には、協議のうえ契約を解除する
【介護士セクハラ行為の対処法①】「やめなさい!」と命ずる(場合による)
もちろん、状況によっては強い態度に出ても構いません。ただし、一般的なセクハラではなく、認知症という病気が引き起こす本能的行動と理解し、その場限りの叱責に留めなくてはいけないパターンも。
仮に「訴えますよ」と言ったところで効果なんてありません。「止めなさい!」と命令する方が効果的な場合もあります。もちろんこれはケースバイケースですが。
【介護士セクハラ行為お対処法②】毅然とした態度で接する
被害に遭った女性職員たちには、実は共通点があります。それは「要介護者たちのつらい心情の表れだから、多少のことは我慢しよう」「自分のほうに隙があったのかもしれない」など、何とかして自己完結しようとSOSの声を上げない点です。
確かに仕方のない状況というのもあるのですが……。セクハラをただ受け続けるだけではストレスが溜まってしまい、自分を追い込んでしまうケースに陥ってしまいます。
【介護士セクハラ行為の対処法③】家族・会社・同僚・上司と共有する
対処法としては、触られた瞬間にそれがいけない事だという事を言葉と態度でわからせる事が大前提です。笑って「駄目ですよ」なんていったら、喜んでいると勘違いさせてしまいます。
そのため、家族や会社(施設)、同僚・上司などと情報交換をし、どう対処法を練っていったらいいのか相談していくようにしましょう。ただ話を共有するだけでも、精神的に大きな助けとなるはずです。
介護現場での女性介護士へのセクハラ行為「現状」「注意点」はきっちりおさえて対処!!
今回は、女性介護士へのセクハラ行為の現状と注意点を紹介してきました。
女性介護士へのセクハラ行為に関しては、泣き寝入りをするのではなく、声を上げることで現場が改善されていきます。
施設責任者などの上長に速やかに報告するなどして、問題の解決に努めましょう。
また、日頃からきちんとした態度で接する事も大切です。ダメなものはダメと言える、毅然とした介護職員になりましょう。
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