弔電の差出人名を一同とする際の書き方
弔電の差出人が複数連名となる場合に一同と記載する
故人を悼む葬儀などの場に対して弔電を送るという行為は、社会人として求められる最低限のマナーです。この時、弔電の送付を依頼した人の氏名を差出人として弔電の末尾部分に記載するのが基本的な書き方ですが、例えば差出人がひとりではなく複数連名となる場合に用いるのが「一同」という表現方法です。一同と表現する場合には、どういった人たちを一括りにしているのかという点を、前部分に記載するのが原則です。
「○○部一同」など所属を詳細に記す
「一同」という表現を用いて差出人を表す場合には、一同という文言の直前部分に、どういった一団であるかを記載するのがマナーです。例えば、直属の上司や同僚本人やその親族の方が亡くなった場合に同じ職場の者一同として弔電を送る場合には「社員一同」や所属する部署をそのまま記載した「○○部一同」などの表現を用いて書きます。同じように、同級生に対して学生全員で送る場合には「同級生一同」としたり、恩師へ送る場合には「○○年卒業生一同」などと表現します。このように、一同という表現を使って弔電を書く際には、必ず所属を記載するようにします。
差出人に関する現住所や連絡先などの情報は必ず記載する
弔電を打つ場合には差出人を記載するのが原則ですが、通常、差出人は個人名として記載するのが一般的です。ただし、複数の人が纏まって1通の弔電に想いを込めて贈る際には「一同」という表現を用いて表しますが、この時にも、差出人に関する様々な情報は必ず記載するようにします。中でも、差出人の現住所や連絡先などは、個人名として差出人を記載したときと同様に、一同とひとまとめにして弔電を打つ際にも必ず記載する必要があります。
一同に連なる詳細な情報も記載する
弔電の送付者である差出人を「一同」とまとめて表現した際にも、差出人に関する詳細情報の記載は原則です。ただし、個人で送付した際に記す連絡先や住所とは違い、一同の場合は、会社や学校、団体などの代表住所や連絡先を記載するようにします。ただし、卒業生一同など既に団体から離脱している人が纏まって「一同」と表現する際には、その中の代表者の方の住所と連絡先を記しましょう。
差出人を記入する際は書式に気をつける
弔電の送付サービスなどを利用せずに弔電を自ら作成して送付する場合に特に気をつけておきたいのが、差出人の書き方について。特に、差出人が一名ではなく複数名に連なる場合には「一同」という表現を用いてひとまとめにする方法が有効ですが、一同という表現を用いる場合には、その書式にも注意する必要があります。例えば、一同という言葉と共にその前部分にはどういった団体なのかを記しますが、この時に「一同」という言葉と団体名の間には、必ず空白を入れるようにします。これは、弔電を実際に読む方のミスを防ぐ為の工夫で、特に団体名が長くなる場合などには必ず施すようにしましょう。
役職者は一同に含めない方が良い
そもそも、弔電や祝電などに広く用いられている「一同」という言葉には、その団体や集団に所属する全ての人をひっくるめた表現方法です。このため、「会社一同」などと表現すると、一従業員から経営者まで全ての人を含む意味となります。ですが、企業の経営者など役職に就く立場の人は、他の一般従業員と共に「一同」と一括りにしてしまうと、場合によっては相手の方に失礼と取られてしまう危険性があります。役職に就く方は、敢えて一同から省き、差出人を個人名に改めた上で別途弔電を打った方が、相手の方の心象を害する可能性が減るほか、社会人としてのマナーの観点からもおすすめです。
弔電の差出人に一同と記す際は必要情報を記載し団体名を必ず書くこと
弔電を送る際に複数の人の名前をまとめて連名として送るのであれば、ひとまとめに「一同」という表現を用いて差出人を記載した方が、弔電を受け取る方の誤解や負担を減らすことができます。ただし、一同として差出人を表現する際にも、差出人に関する住所や連絡先の情報は必ず記載すると共に、一同という言葉との間に空白を設けた上で、どういった集団や団体なのか?という詳細な情報も併せて記載します。また、会社一同として送る場合、一同では経営者まで含まれてしまうので、経営者の方など役職に就く方は、一同と表す弔電とは別の形で、個人名の差出人を用いて弔電を送る方が、社会人としてのマナーの観点からも適しています。
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