お見舞いのマナーとして友引について知っておきたいこと
友引は1日の吉凶を表す言葉のひとつ
そもそもお見舞いのマナーで出てくる「友引」とは何でしょうか。これは「ともびき」と読みますが、「六曜(ろくよう・りくよう)」と呼ばれる、1日の吉凶を表す言葉のひとつです。結婚式などで日柄がいいとされる大安(たいあん・だいあん)や、逆に日取りが悪いとされる仏滅(ぶつめつ)などは有名ですね。他にも先勝(せんしょう・せんかち・さきかち)や、先負(せんぶ・せんまけ・さきまけ)、赤口(しゃっこう・じゃっこう・しゃっく)といったものがあります。
友引の日のお見舞いは意味として良くない
友引がお見舞いのマナーとしてよくない日取りとされるのは、その意味にあるようです。友引の日を1日の吉凶でいうと、午前中と夕方は吉、正午のみ凶です。本来は「何をしても勝負がつかない日」という意味があり、また「友を引く(悪いことが友に及ぶ)」という意味もあるそうです。だから、お葬式ではこの日を避けるのがマナーとなっています。逆に結婚式の日取りには、大安の日とともに、よく使われます。お見舞いに「友引」を避けるのも、病気やケガで入院している人の悪いなにかが友達にも及ぶのを避ける、という意味で避けられ、病気に勝たないといけないのに引き分けではいけない、という意味で避ける人が多いようです。
友引の日はマナー違反というルールはない
お見舞いのマナーとして、友引の日を避けないといけないというルールは特にないようです。入院している人が避けるならまだしも、お見舞いに行くほうが避けるというのは変ではないか、という意見もあるようです。今は、昔に比べ入院期間が短くなっていたり、仕事の都合もあったりして日取りに関係なくお見舞いに訪れる人が多いようです。
気になるならお見舞いの相手に聞けば良い
入院している人にとっても、お見舞いに来てもらうのに日取りは気にならないという意見が多いようです。つまり、友引にお見舞いをしてもいいかどうかというのも、お見舞いをする相手が気にしなければ、マナー的に問題はありません。もし、友引は気になるけれどお見舞いに行けるのがその日しかないということであれば、相手やその家族に事前に連絡が取れるようであれば、一言「友引だけど行ってもいいか」と聞いてみると良いでしょう。
年配の方のお見舞いでは友引のマナーに注意が必要
お見舞いするのに友引はマナー違反ではないのですが、年配の方は避けたほうがよさそうです。その場合は、友引だけでなく仏滅やお彼岸、お盆なども避けたほうがいい場合があります。また、マナーにとても厳しい地域もたまにあります。友引は避ける、と明確に決まっている地域もあるかもしれませんので、周りの人に一度確認してからお見舞いに行くのをおすすめします。
友引以外で入院直後や手術前後はお見舞いを避ける
友引という日取りを気にするのも大切ですが、お見舞いにはなるべく行ってはいけない時期というのがあります。それは、入院直後や手術の前後です。こういう時は、入院している相手も精神的・体力的に参っている時ですので、お見舞いは避けるのがマナーです。親族や、親しい間柄の人であっても、家族に尋ねてからお見舞いに行くようにしましょう。
友引の日のお見舞いはマナー違反ではないが意味として良くないので事前に相手や家族に聞いてからいく
お見舞いに行くのに、友引の日を選ぶのはマナー違反、といった明確な決まりはありません。ただし、それを避ける多くの人は、「友を引く」「病気に引き分ける」という理由で避けるようです。反対に、まったく気にしないという人が多いのも事実です。ただし、入院直後や手術前後のように、普通のマナーとして避けなければならない日もあります。友引を気にするのであれば、事前に相手や家族に聞いてから行く、というのがひとつの手段と言えるでしょう。
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