「何卒ご理解」という言葉の正しい意味と使い方
「何卒ご理解」には承認を乞う意味がある
「何卒ご理解いただけますように」という表現は相手にわかって欲しい、悪意はないことを理解して欲しい、などの意味で使う言葉です。「放送前は電源をお切りいただけますよう、何卒ご理解いただけますようによろしくお願いします」というように、承認を乞う際の説明で、この言葉を用います。
「何卒ご理解」の後の文章で丁寧さなどのイメージが変わる
「何卒ご理解いただけますようお願いします」も、より丁寧で綺麗な言い方を心がけると「何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます」という表現になります。申し上げます、の方が、致します、などの表現よりも丁寧なイメージを持たれやすいのです。それ以外にも、「何卒ご理解」の言い方を変えて「話の内容をお汲み取りのうえ宜しくご了承くださいますようお願い致します」という表現も存在します。
「何卒ご理解」と同じような意味の言葉は豊富にある
「何卒ご理解いただけますようお願いします」と同じような意味の言葉として、「たいへん勝手を申し上げますがご承諾いただけませんでしょうか」という表現もあります。それ以外にも「申し訳ございませんがご承諾いただけますか」や「ご理解いただきたくお願い申し上げます」「ご理解いただけませんでしょうか」など、様々なバリエーションで相手に承認を求める言葉が存在するのです。
「何卒」には頼み事をするという意味がある
何卒という言葉には、「どうか○○してください」というような、依頼する、お願いするという意味があります。これらは書簡文などにも使われる言葉であり、相手の健康を願うような形式や、挨拶の場合に用いられます。本来漢語としてではなく、日本で生まれた言葉が「何卒」ですので、日本語表記で「なにとぞ」と表現すれば、ソフトで奥ゆかしい印象が与えられます。
「何卒ご理解ください」という言葉の例文
・何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
・何卒ご容赦のほどご理解お願い致します。
・明日のセミナーには何卒ご参加いただけるようご理解くださいませ。
・ご自愛専一になさいますよう何卒ご理解くださいませ。
何卒ご理解くださいという言葉だけでも、このように多種多様な表現と使い方ができます。多くの日本語と組み合わせれば、言葉の使用の幅も広がります。
「何卒ご理解」という言葉は仕事の面で使うと好印象
「何卒ご理解お願いいたします」などの言語表現は、仕事の場でも多用されます。さまざまな場所におけるアナウンスや連絡の際にも使用され、特に接客などの場は、言葉とともにホスピタリティが大事な場面でもあります。表情と声の大きさに気をつけて、心を込めて話せれば、相手にとってとても好印象な言葉遣いとして記憶に残るでしょう。
「何卒ご理解」という言葉は仕事などの場で承認を乞う意味として使おう
このように「何卒ご理解いただけますようお願いします」の正しい意味や同じ意味の言葉の種類だけでなく、様々なシーンでの使い方、その言葉の意味を知ることにより、幅広いコミュニケーションと対応、相手に与える印象の幅が広げられます。このように言葉を使う場所と意味をしっかり把握して、仕事や日々の生活、あらゆる際に使用してみましょう。
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