モンスター上司の特徴と上手く付き合うための対処法5つ
モンスター上司のタイプとは
モンスター上司に困っていませんか?部下を困らせるモンスター上司の存在はまさに百害あって一利なしですが、立場上逆らえないのが辛いところです。
モンスター上司のタイプは、大きく3つに分けることができます。身近なモンスター上司はどのタイプでしょうか。
モンスター上司のタイプ①:パワハラ系
パワハラ系モンスター上司は、自分勝手で高圧的、自分が正しいと思いこんで周囲を振り回します。勤続年数が長くて誰も逆らえなかったり、人事権や発言力のある役職者がこのタイプだと非常に厄介です。退職するのを待つしかありません。
なお、このタイプの上司に上手く取り入ったとしても、逆に周囲の同期や先輩を敵に回す可能性が高いでしょう。
モンスター上司のタイプ②:事なかれ主義系
事なかれ主義系モンスター上司は、保守的で部下が起こした問題の責任を取ろうとしません。平常時は普通の上司として仕事をしますが、トラブルに対して臨機応変に対応する能力が低い、いざというときの決断力がないなど、上司としての資質に欠けています。
特に悪質なのは、部下に責任を押しつけるケース。責任を負うのも上司の仕事であるにも関わらず、部下に責任を押しつけて保身に走る行為はハラスメントにあたります。
パワハラ系と比べるとだいぶマシです。
モンスター上司のタイプ③:スネ夫系
力の強いパワハラ系モンスター上司や、権力者にこびへつらうのがスネ夫系モンスター上司です。自分よりも目上の人には非常に丁寧に接しますが、目下の人には不愛想だったり、きつくあたったりします。人によって態度を180度変えるところを見るとイラッとしますが、適当にあしらえば特に害はないでしょう。事なかれ主義系の一面もありますので注意しましょう。
モンスター上司の特徴
モンスター上司にはいくつかの特徴があります。ここでまとめた特徴にいくつか当てはまるなら、モンスター上司認定してもいいでしょう。モンスター上司の特徴とは?
精神的・肉体的な攻撃をしてくる
モンスター上司は、部下に対して精神的、肉体的な攻撃をします。特にパワハラ系モンスター上司に多いですね。精神的な攻撃とは、脅迫や名誉棄損、侮辱する発言や暴言のことです。たとえば、わざと人前で部下を叱責して恥をかかせる、人格を否定する発言をするなどです。
肉体的な攻撃とは、暴力行為のことです。部下の足を蹴る、胸倉を掴む、髪を引っ張る、土下座を強要する、あるいは机や椅子を蹴る叩くなど。これはハラスメントのレベルではなく、明らかな犯罪行為にあたります。
飲み会で酔っ払うと、部下に殴る蹴るなどの暴行を加えるタイプもいるので、お酒の席は要注意です。
プライドが高い
モンスター上司は総じてプライドが高いため、少しでも自身のプライドを傷つける部下の存在を許さず、徹底的に攻撃します。高圧的な態度の人が多く、常になぜか自分が正しいと思っています。
プライドの高さから仕事を完璧にこなすパターンと、過去の栄光を語ってばかりで仕事をしないパターンがあります。後者はただ迷惑なだけですが、前者のパターンは学べるところもあるので、注目してみるといいかもしれませんね。
仕事をさぼる・部下に押しつける
仕事をさぼったり、部下に押しつけるのもモンスター上司の特徴です。部下に仕事を押しつけて自分は一切仕事をせず、どこかへ行ってしまったり、ネットサーフィンをしたりなど。部下がミスをすると、「なんでこんな仕事もできないんだ!」と自分の勤務態度を棚に上げて怒るのです。
最悪なのが、明らかに終わらない量の仕事を押しつけるパターンです。たとえば、終業時間直前にその日のうちに終わらない量の仕事を押しつける、緊急ではないのに休日や深夜に連絡を入れてくるなど。
権力と振りかざして過去の自慢話ばかりする
権力を振りかざして過去の自慢話ばかりをするモンスター上司は、どの職場にもいるのではないでしょう。権力を振りかざす上司は、仕事にこだわりを持っており、そのこだわりから反する行為をした部下や、結果を出さない部下に対しては非常に厳しくあたります。
さらに、権力を振りかざして部下が逆らえないのをいいことに、延々と過去の自慢話をするパターンもよく見られます。特にお酒の席に多いですね。上司に過去の自慢話をされたら、部下は「すごい!」「さすがですね!」などと上司をおだてるしかありません。
権力を振りかざしていなくても、過去の自慢話ばかりする人には注意した方がいいでしょう。
人の話を聞かない
モンスター上司の特徴として、人の話を聞かないというのもよく挙げられます。自分にとって都合の良い話や興味のある内容しか聞こうとしないため、たびたび仕事に支障が出ます。
「あとは任せた」と言いながら仕事を部下に放り投げ、成功したら自分の手柄に、上手くいかなかったら部下に責任を押しつけます。
自分の上司へのゴマすりはとても上手い
モンスター上司がなぜ「上司」なのか。それは、自分よりも上の立場の人へのゴマすりが上手いからです。モンスター上司は、総じてゴマすりが上手いという特徴を持っています。自分よりも上の立場の人の前では、普段のモンスター上司の姿はまったく見られません。
自分よりも立場が上の人への態度、気遣い、接し方は心から感心するレベルです。これは誰でも身につけられるスキルではありません。自分の上司や上の立場の人に取り入ることで、出世したり、自分の身を守ってきたのです。
モンスター上司か指導熱心な上司かを見極めるには
モンスター上司だと思っていたら、実は指導熱心な上司だったというケースもありますよね。指導熱心であるために厳しい口調になってしまうものの、すべては部下に成長してほしいためです。指導熱心な上司の下で頑張れば、社会人として成長できるはず。
モンスター上司か指導熱心な上司かを見極めるポイントとは?
指導後にフォローがあれば熱心な上司!
指導熱心な上司の場合、厳しく指導した後には必ず部下をフォローします。部下が同じ失敗を繰り返さないため、成長するために何をすべきか常に考えているような上司です。判断に迷ったら、他の先輩や他の上司に質問してみるといいですね。自分よりも付き合いの長い人の意見を聞けば、上司の真意を知ることができます。
コミュニケーションの多さも判断の基準になる
実は、パワハラが発生する職場にはある共通点があります。それは、コミュニケーションが不足していること。コミュニケーション不足のせいで誤解され、パワハラと訴えられるケースもあるようです。
コミュニケーションが少ない、かつモンスター上司の特徴が見られる場合は、モンスター上司として判断しましょう。コミュニケーションが多く、叱責された後にフォローがあるなら、指導熱心な上司です。
なお、上司が過去の自慢話を一方的にしてくる、プライベートを詮索してくるなどは、コミュニケーションとは言いません。混同しないよう注意してください。
モンスター上司の対処法
モンスター上司の部下になってしまったら、上手く付き合っていくしかありません。モンスターではありますが、上司の立場にいることに変わりありません。下手に反発すると、自分が「モンスター」と言われてしまいます。
モンスター上司と上手く付き合うための対処法について説明しましょう。
対処法①:「ホウレンソウ」を徹底する
まず絶対にすべきなのは、ビジネスマンの基本である「ホウレンソウ」を徹底すること。「ホウレンソウ」とは、「報告」「連絡」「相談」の3つを意味します。
モンスター上司は、自分の知らないところで部下に仕事を進められるのを嫌う傾向があります。「ホウレンソウ」を徹底し、上司から文句を言われないよう自衛しましょう。
また、責任逃れをされないように、「ホウレンソウ」はメールや社内チャットも利用し、その証拠を残しておくとさらにいいですね。
対処法②:モンスター上司のいいところを探す
視点を少し変えて、モンスター上司のいいとことを探してみると新たな発見があるかもしれません。
上司の立場にある以上、何か評価される部分があったから、出世して自分の上司として勤務しているのです。たとえば、きつい性格だけど仕事ができる、上の立場の人に取り入るのが上手い、トラブルにも迅速に対応できるなど。モンスター上司の人柄はともかく、社会人として見習うべき部分はあるでしょう。
対処法③:かわいそうだと思う
モンスター上司との上手く付き合うための対処法として、モンスター上司を心の中で下に見る、という対処法もあります。
こんなモンスター上司になってしまって、「かわいそう」「この人はこんなふうな言い方しかできないんだ」「評価が気になってしょうがないんだな」「きっと家には居場所がないんだろうな」と思うようにすると、モンスター上司にどんな風に言われても、怒りが込み上げてこなくなり、気分が落ち込まなくなります。
また、モンスター上司をかわいそうだと思いつつ、反面教師にすると自分の今後に役立つはずです。
対処法④:上司の自尊心を刺激する
モンスター上司を上手く頼り、自尊心を刺激してあげると喜びます。プライドが高い人は、自分のプライドや自尊心を尊重する人を可愛がる、面倒見の良い一面も持っています。たまに仕事に関する質問をするなど、頼ってみるといいでしょう。ただし、頻繁に頼りにするのは逆効果です。
対処法⑤:仕事はしっかり仕上げる
モンスター上司のターゲットにならないためには、自分の仕事はしっかり仕上げるに限ります。「ホウレンソウ」を徹底し、仕事をしっかり仕上げれば、文句の付けどころもないでしょう。モンスター上司からの評価を上げるためにも、仕事をしっかり仕上げるのは大切なことです。
モンスター上司は攻撃的・責任逃れ・ゴマすりが上手!完璧な仕事で嫌味をかわそう
モンスター上司は攻撃的だったり、責任逃ればかり、ゴマすりが上手など、関わると厄介な人ばかりです。関わるのは必要最低限に留め、仕事を完璧にこなして嫌味をかわしましょう。
ただ、モンスター上司であるとはいえ、見習うべき部分はあるはずです。自分の意識を少し変えて、モンスター上司の良い部分を見習うと自分の成長に繋がります。モンスター上司を反面教師にして、今後に活かし、人望の厚い人になりましょう。
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