給与の過払いと返還方法について

2016年11月29日2022年6月10日給与

給与の過払いは返還する必要がある

給与の過払いはいったい、どんな時に起こり得るのでしょうか。給与をもらう人は、毎月の給料の内容をそこまできちんと理解していないので、過払いがあったとしても気づいていない人も多いかもしれません。または、知っていて、あえて黙って過払いをもらい続けているケースもあるでしょう。しかし、どんな場合にも、過払い給与があった場合には、返還をしないといけない規則があることを知っておきましょう。

給与の過払いは残業時間の集計ミスで起こる

給与が少し多くもらえたからうれしいと思うような、過払いですが、残業時間の集計ミスなどから残業代を払い過ぎたり、給与の入力の誤り等の、給与事務担当のミスで過払いしてしまうケースもあれば、本人が申請を怠ったことから発生する、扶養手当や通勤手当の過払いのケースもたくさん起こるようです。いずれの場合にも返還を求められるので、きちんと申告しないといけません。

給与の過払いが続くと返還が難しくなる

給与の過払いが発覚した場合には、速やかに返還しないといけません。しかし、1か月だけ間違って、すぐに返還出来るような金額の場合なら、問題なく次の給与から引いておけばよいでしょうが、扶養手当や、通勤手当のような毎月の積み重ねで、金額が相当な高額になってしまっている場合には、返還がとても大変になってきてしまいます。

過払いの要因が会社の場合は折半して返還する

しかし、長期に渡って過払いがあった原因が、単なる給与担当のミスで、会社に全面的に非がある場合には、返還が会社と折半になることもあるようです。しかし、本人の申告漏れや怠慢による過払いは、全額返還することを求められます。その場合には、金額が多いことから、分割という方法を取ることもあります。金額が高額の場合には、まず一括で返還させることはありません。

給与の過払いで所得税なども変わる

給与の過払いがあった場合には、所得税も変わってきてしまうので気を付けなければいけません。所得税は、前年度の所得を修正する必要があります。過払いがあった場合の年の収入金額を修正し、年末調整をやり直し、所得税の過徴収額を返戻することも必要になってきます。また正しく修正した源泉徴収票を発行したら、市町村に送り、住民税の返還を受けることも必要となるのです。

給与の過払いがないよう確認しよう

給与には税金も関係してくるので、ただ給与の過払いを返還したら良いといった、簡単なことではないと思いましょう。ですから、毎月の給与明細をもらったら、間違いがないか自分で確認をすることも大切です。そして会社の就業規則をよく理解して、どんな手当がどのように出るのか、といった規則をきちんと理解しておくことが大切です。

給与過払いの要因が会社にある場合は折半して返還する方法がとれる

給与の過払いがあった時には、必ず返還をすることを会社から求められます。過払いの原因には、本人の扶養手当などの変更を申請していなかったりして、過払いになるケースもあります。過払が毎月積み重なると、どうしても返還する金額が高額で、一括で返還することが大変になります。どんな場合にも、給与の過払いが起こった時には返還しないといけないので、給与明細を自分で確認することが大切です。