収入なしでも必要?確定申告の重要性
確定申告とは所得税を決定するために行われる
確定申告は、所得の額を確定して、所得税をどれくらい支払う必要があるか決定する手続きです。所得というのは、収入から各種経費や控除となるものを引いて残ったもので、所得が0になった場合は確定申告をする必要はないとされています。
ですから基本的には、収入なしの場合は関係ありません。確定申告をせずに放置していたり、確定申告で少なめに所得を申請すると、後日税務署の調査が入り、重加算税や延滞税を支払うよう求められる場合もあるので、正確な申請が必要です。
サラリーマンでも確定申告の恩恵は多い
サラリーマンなど給与所得者の場合は、普段はやる必要がないので意識の外にありがちですが、医療費控除など、サラリーマンにとっても無関係なものではないのです。生活に欠かせない出費の場合に、控除が受けられるパターンがあります。
また息子の年金を払っても、父親が控除を受けられる場合など、思わぬ条件もあるので、調べてみるといいでしょう。
収入なしでも確定申告をしたほうがいい場合も!
収入なしだと、所得もないので確定申告は必要ないのですが、例外も考えられます。まず、自分が収入なしだと思い込んでいる場合です。
確定申告は、年度区切りではなく、年で区切ります。ですから、2月で会社を辞めて、そのまま無職で1年を終えた年があったとすると、その年は1月、2月と収入があったことになりますよね。この場合でも、もちろん各種控除で所得が0になれば申告をする必要はないのですが、所得があれば、会社は年末調整をしてくれませんので、申告が必要です。
不正がないことを証明するという意味も含まれている
また、不正がないという証明をする目的もあるのです。それまで継続してある程度の収入があったのに、急に申告をしなくなった場合、所得隠しや、申告漏れを疑われる可能性もあるでしょう。
ですから、収入がない証明として申告をするのも有効なのです。他に、青色申告をすると3年分の所得の平均で所得税を調整ができて、所得がない年が入ると節税できるという理由から、実際の得に繋がる要素もあります。
収入なしなら確定申告をしなくてもいいが住民税の申告は必要
収入なしなら、確定申告はしなくても害はないでしょう。ただし、住民税の場合は少し違います。
国民健康保険の保険料や、国民年金の支払いに関して、収入なしと申告しておかないと、保険料の免除や減額の申請ができなくなってしまうという理由があるからです。収入なしや少ない人ほど、住民税に関してはきちんと申告をしておく必要がありますよ。
細かい対応は自治体により異なる
ただ、自治体によっては申告をしなくても、収入がない人には課税しないことを自動的に計算する場合もあるのです。自分の住んでいる自治体の、ホームページを見て調べてみましょう。わかりやすく表示していないところも多いので、その場合は市役所に問い合わてくださいね。
住民性を申告しても、確定申告を申告したとはみなされませんが、確定申告をすれば住民税の申告をしたことになるので、いろいろ心配するのが面倒なら確定申告をするとよい、と考えるといいでしょう。
収入なしの場合でも確定申告は無縁ではないと覚えておこう!
確定申告は、所得を確定する手続きなので、収入なしの場合なら確定申告をしなくても良いです。ただ、確定申告は一年区切りなので1月、2月の所得も含まれるという理由から、見逃さないようにする必要があるでしょう。
また住民税の支払い免除、軽減のために住民税の申告はしておかないと損をする場合もあるので、収入なしの人は注意です。
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