集中力で成果は変わる!脳のメカニズムに基づいて高める方法
集中力がない原因とは
集中力を高める方法をご紹介する前に、まずは集中力がない原因を探ってみましょう。集中力は、人間の脳や精神と密接にかかわっており、その原因を知ることで、集中力を楽に高めることができるのです。
集中力はメンタルが不安な状態では高まらない
たとえば、病気の心配を抱えていたり、恋人と別れたばかりだったり、なにかしら心配事を抱えている状態だと、目の前にある課題に集中することは、どうしてもむずかしくなります。つねに、その心配事が頭をよぎっている不安状態なわけですから、当然ですよね。
うれしい・楽しい状態でも集中力がなくなる
人は不安が多い状態でも集中力がなくなりますが、反対にうれしいこと、楽しいことが多い興奮状態でも、集中力を下げる要素になり得ます。たとえば、恋人と付き合ったばかりのときは、つねに頭の中に恋人への意識が強くあり、気持ちがそちらに傾きがちになったりしますよね。そうなると、集中力を高めることが困難になります。
緊張を緩和しリラックス状態を作ることが重要
上記を踏まえると、集中力を高めるには、精神状態が非常に重要な要素であることがわかります。やはり、集中力を高めるには、「心がリラックスしている状態」がどうしても必要なのです。
リラックス状態を作るには、たとえば瞑想や腹式呼吸、散歩やキレイな景色を見る、湯船にゆっくり浸かるなど、さまざまな方法があります。しかし、リラックスしていれば必ず集中力が高まるかと言えば、そうではないでしょう。今回は、日頃、仕事中や自宅で勉強をする際に、簡単にとり入れられる集中力を高める方法をたっぷりとご紹介します。
集中力を高めるには、これらの方法が非常に有効です。集中力が散漫になりがちなみなさん、ぜひ一度試してみてください。
集中力を高める簡単な方法9選
では早速、集中力を高める方法をご紹介します。どれも簡単にとり入れやすい効率的な方法です。これは、実践しないともったいない! 今すぐチェックしてくださいね。
集中力を高める方法①一点集中
最初にお伝えする集中力を高める方法は、非常に重要です。人は、ついつい効率を重視するあまり、いくつかのことを同時進行で行おうとします。しかし、それがかえって非効率を生み出す原因になっているのです。よっぽど能力が高い人でない限り、いくつかのことを同時にバランス良く進めるのは至難の業。異なる複数のものを同時進行させようとすることで、集中力は高まるどころか、削がれていってしまうのです。
作業をしながら、どうしても次にしようとする別のことを頭の中でイメージしてしまい、今おこなっている作業とは別のことが脳を無意識に支配することとなり、正確な行動につながらないのです。これは、納得の理由ではないですか? 集中力を高めるならば、「一点集中」が効果的だと覚えておきましょう。
集中力を高める方法②環境の整備
こちらは、無意識に脳へストレスを与える環境をとり除くという方法。片付けの重要性は、さまざまな著名人も説いていますが、たとえば、仕事場のデスクに書類が散乱していたら、どうですか? 余計な情報が無意識に目に飛び込んできてしまいます。また、なにか頻繁に動いているようなもの(映像や動き回る人々など)が視界に入ることも、集中力を妨げます。
出入り口の近くなどにいると、どうしても集中力が上がらないのも、そのせいです。また勉強中に、すぐにゲームやネットサーフィンができてしまう機器が視界に入るだけでも、集中力を削ぐ原因となります。
さらには、照明が明るすぎる、ラジオの騒音が気になる、気温が寒すぎる、違和感のある香りがする、などを感じれば、それらもすべて集中力を高めるのをジャマします。そういった環境を感じるなら、なにかしら改善を図るのが賢明でしょう。
集中力を高める方法③体調管理を優先
次は、体調管理と集中力の関係性。普段、どんなに集中力が高い人であっても、風邪を引いていたり、ロクな食事もとらなかったり、睡眠不足の状態では、力を発揮することはできませんよね。
体調が悪いときは無理をしないことも重要ですが、なによりも日頃から体調管理を優先する意識を持ちましょう。睡眠は最低6時間以上はとること。そして、なるべく質のいい睡眠をとるよう心掛けてください。
食事は、朝・昼・晩とバランス良くとるのが大切です。エネルギー源である糖分が減少した状態は、集中力を欠く要因となり、これはチョコやサプリメントでは補えません。食事には、バナナやみかんなどの果物類も積極的にとり入れるといいでしょう。
集中力を高める方法④飲み物を飲む
ただし、飲み物なら、なんでも集中力を高めるというわけではありません。もっともオススメなのは、温かいココアや牛乳、そしてハーブティー。これらは、リラックス状態を作るのに非常に役立ちます。
コーヒーに含まれるカフェインにも、集中力を高める効果があると言われていますが、多く飲みすぎたり、夕方以降に飲むと良質な睡眠を妨げる要素になりえるため、注意が必要です。できれば、ノンカフェインの飲み物で、リラックス効果が期待できるものを選ぶのがベストでしょう。
また、飲み物ではないですが、ガムを噛むのもオススメ。集中力だけでなく、認知能力や記憶力が高まる効果が期待できるそう。
集中力を高める方法⑤音楽やBGMを聞く
この音楽やBGMには個人差がありますが、BGMがあることで、著しく集中力が高まる人もいます。日本語の歌詞で歌われている音楽だと、頭に言葉が入ってきやすいため、洋楽かボーカルなしのBGMのほうが、わかりやすく効果を発揮するかもしれませんね。クラシックもオススメです。
さらに、イヤフォンやヘッドフォンをして聞き、周りの雑音をカットすることで、より集中力が高まるはずです。ぜひ、無料で聞けるYouTubeなどで試してみてください。
集中力を高める方法⑥昼寝をする
昼寝は、ナイキやグーグルがとり入れていることでも有名ですが、集中力を高めるのに、非常にすぐれた効果を発揮すると実証されています。海外でもとり入れられたり、小学校でも実践するところがあるほど。
昼食後などに、15~20分程度の短時間とり入れるだけと、時間も手間もかかりません。会社などでは寝るといっても場所の問題もあるかもしれませんが、デスクで少し目を閉じるだけでも、リフレッシュできます。
集中力を高める方法⑦効果的な休憩
人間は、そもそも長く集中力が高い状態を維持しつづけるのがむずかしい生き物だと言われます。勉強や仕事も、2時間も3時間もひたすらそれだけをやりつづけるのは、非常につらいものです。講演のような話を聞くだけでも、1時間以上は飽きてしまいませんか?
集中力を高めるには、適度に休憩をとることが重要です。「1時間勉強したら10分休憩をとる」という休み方でもいいですが、余裕があるなら、「30分ごとに10分休憩をとる」方法を試してみてください。
30分ごとに休憩をとることで、勉強や仕事を「つらいものだ」と感じにくくする効果があります。脳のメカニズムからすると、つらいという認識を避けることが、集中力を高めることにつながるそうです。これも一度実践して、効果を検証する価値はありそうですよね。
集中力を高める方法⑧空や緑を眺める
冒頭で集中力を高めるには、リフレッシュしていることが重要だとお伝えしましたが、外の景色、とくに空の青や自然の緑を眺めるのは、癒し効果があり簡単にリフレッシュすることができます。
事務所の中で窓がないなど、なかなか外の景色に触れるのがむずかしい場合もあるかもしれませんが、休憩時に5分でも外に出てみるなど、景色を眺める意識をもつと、集中力を高めるのに役立つはずです。
集中力を高める方法⑨香りを嗅ぐ
自宅なら、アロマオイルやキャンドルを使うといいかもしれませんが、会社や外では、香りを含ませたハンカチを嗅いだり、スプレーを使ったりして、リフレッシュ状態を作ることで、集中力を高めることができるでしょう。
オススメの香りは、レモン系やペパーミント、ヒノキの香りなど。レモンやペパーミントはリフレッシュを促し、ヒノキはリラックスに効果を発揮します。
集中力を高めるには意図的に良好状態を作り出すこと
集中力を高める方法をたっぷりご紹介してきましたが、どれもハードルが低く、簡単に実践できるものですよね。集中力が途切れやすくて困っているという人は、集中しやすい環境や状態を作れていないからかもしれません。
集中力を高めるには、精神をリラックスした状態に保つこと、脳に無理をさせないことなどが重要になります。逆に、こまめに休憩をしたり、たっぷり睡眠をとったりして、脳が正常でいられるよういたわってあげるといいですね。
また時間帯でいうと、朝早い時間は集中力が自然と高まると言われていますので、夜は極力早めに就寝し、早朝から活動を始めるのもオススメです。すべてを一気に実践しなくとも、ひとつでもふたつでも、やりやすい方法をとり入れてみましょう。
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