退職一時金とは?退職金との違いと企業年金の扱い
退職一時金とは?
企業の就業規則に退職金を支給すると定められており、なおかつ支給規定を満たしているなら、退職の際に退職金が支給されます。就業規則で定められていなければ、退職しても退職金は支給されません。
退職一時金とはどういったものなのか、基本を知っておきましょう。
退職一時金とは企業からの退職金を一括で受け取ること
退職一時金とは、退職にあたって勤務していた企業などから一時的に支払われるお金を指す言葉です。先程の退職金ですが、その払い方として、退職時にまとめてお金を払う場合に退職一時金ということになるのです。
メリットは大きな税制優遇がありほとんど非課税になること
退職一時金のメリットは、大きな税制優遇がありほとんど非課税になること。
退職時に一括で受け取るお金は長年の勤労にもとづく受け取りであり、老後の貴重な財産になりうることが考慮されます。そのため、大きな税制優遇枠が設けられているのです。
企業年金とは?
退職一時金と対になる年金についても知っておきましょう。「年金」は大きく分けると、「公的年金」と「企業年金」に分けられます。一般的に「退職年金」というときには企業年金を意味します。退職が支給要件です。
公的年金と企業年金については、公的年金は終身年金であるのに対し、企業年金は有期年金の場合と終身年金の場合がある、という点でも違いがあります。
企業が社員に対して年金を支給する仕組み
企業年金とは一言でいうと、企業が社員に対して年金を支給する仕組み。
退職金の受け取り方は1種類ではありません。退職金を年金のように受け取る場合は、退職一時金とはなりません。年金は、ご存じのように長期的に継続して払われていくようになります。
その一方、企業から退職一時金をもらう場合には、一時的に支給されるものということになります。年金のような継続性はありません。基本的には企業が一回支給すれば終わりとなります。
退職金の有無や支給方法は勤める企業の就業規則で確認しよう
企業の退職金については、就業規則や退職金規定などで、退職金支給について規定されているようになります。何かの折に、一度確認してみるようにしましょう。その規定により退職時に退職金は支給されるようになります。その退職規定が、1回でもらうようになっていれば、退職一時金となり、年金で貰うのであれば、退職年金となるのです。
退職一時金か年金で支払うかは企業次第
退職金は、公務員の場合は通常「退職手当」といわれます。こういった公務員の退職手当は退職一時金ですが、そうではない場合は、一概に退職一時金とは限りません。先程ご紹介したように、一般の企業から支給される退職金は、年金の場合もあれば、退職一時金の場合もあるのです。
退職金の受け取り方法は「退職一時金」や「企業年金」など!ライフプランに合った方法で受け取ろう
退職一時金というのは、企業から退職にあたってもらえるものではありますが、ある意味給料の後払いとも言えます。長年企業に務めた労働期間への功労金という見方もでき、それを一度で支給するのが退職一時金です。
一方で対となる企業年金は一度でもらうわけではありません。企業年金は継続してもらうのが可能です。それぞれの違いを理解してから、退職を決意するのがいいと思います。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません