リスケの元々の意味と現在での使い方とは
本当は怖い「リスケ」のそもそもの意味とは?
リスケとはそもそも使われ始めた発端はなんだったのでしょうか?「サスケ」でもなく、「ゴスケ」でもなく、「リスケ」という人のような名前に、初めて聞いた人はビジネス用語と思いもしない人が多いといいます。
ビジネスで「リスケ」と言うと、カッコいいイメージがありますが、実は「リスケ」という語はそもそも非常に深刻な意味で使われていました。「リスケ」という言葉を使ってみたい人は、是非知られざる元の意味を知ってからにしましょう。
元々金融業界で「債務返済を繰り延べる」意味で使った
リスケとは、元々金融業界で使われていた専門用語でした。責務返済を繰り延べる意味で使っていたのです。
まず、銀行からお金を借りていた企業が返済資金を払えない状況に陥ったとします。その時、企業は毎月の返済額を減らしてもらうように銀行側に交渉しなくてはなりません。
銀行としても無理に取り立てをして企業が倒産してしまっては貸付金が焦げ付いてしまうので、この場合企業からの返済先延ばしに応じてでも確実に返してもらう方が良いのです。
このように経営不信に陥って返済ができなくなった時に返済の先延ばしをリスケといいます。
「リスケ」が使われる背景には企業の経営存続の危機的な状況があった
しかし、リスケを行う事には勿論デメリットがついて回ります。リスケが必要になる企業はそれだけで経営に問題があると見なされるからです。よって銀行からの信用はがた落ちになります。
銀行からの信用が落ちれば、融資が必要になってもなかなか応じてもらうことは難しくなります。その為、リスケとは本来は、もう後がないぎりぎりの状況下で使う意味なのです。このような深刻な状態を表す言葉なので、「返済繰り延べ」というストレートな言葉は使いにくくなってきます。そこで、「リスケ」という隠語のような言葉が使われるようになりました。
「リスケ」という言葉は確かにビジネスシーンで使うとカッコいい気もしますが、本来はこのような深刻な意味で使われていたという背景も知った上で使うようにしましょうね。
社会人が良く使う現在の「リスケ」の意味とは?
本当は怖い「リスケ」の意味について説明しましたが、そうはいっても現代のビジネスシーンでは「リスケ」という言葉が多用されているのも事実です。リスケの本来の意味を知ったところで、現代よく使われるビジネス用語としての意味も確認しておきましょう。
リスケの意味は「スケジュールを組み直すこと」
現代ビジネス用語としてよく使われる「リスケ」は勿論「リスケジュール( reschedule)」の略語になります。その為、リスケの意味はそのままで「スケジュールを組み直すこと」になります。社会人の間では日常的に使われることも多いです。
リスケの使い方とは?
リスケの怖い意味を知りつつも、「ビジネス用語をスマートにかっこよく使いこなしたい!」という新社会人も多いはずです。ここでは、そんなビジネス用語「リスケ」の使い方について紹介しましょう。
「リスケ」を使ったビジネス例文
■「今日の会議は来週にリスケされたよ」
■「このプロジェクト、1日前倒しでリスケ願います」
「リスケ」はこのようにスケジュールを変更した際などに使います。「リスケ」というビジネス用語を使いこなしたい人は、例文を参考にして使うと良いでしょう。
「スケジュールを組み直す」というリスケの意味をよく知って使い方に注意しよう!
リスケの元々の意味と現在での使い方について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
リスケとは、元々金融業界で債務返済を繰り延べる意味で使われていました。その為、「リスケ」とは本来後がない深刻な状況下で使われていた隠語だったのです。
今では「スケジュールを組み直す」意味で、ビジネスシーンでは「リスケ」はよく使われます。しかし、元々の意味を良く知った上で使い方には気を付けて、あまり乱用はしないようにするのがいいかもしれません。
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