「わかりかねる」「しかねる」の意味と使い方【用例あり】
「わかりかねる」や「~しかねる」の意味は?
「分からない」「知らない」などの意味を丁寧に表現する際「わかりかねる」「しかねる」と言いますよね。そもそも「わかりかねる」「~しかねる」とはどんな意味なのでしょうか。正しい意味を理解しておきましょう。
「しかねる」の意味は3つある
「~しかねる」の意味には大きく3つあります。
1、「~しようとして、できない。」「~はむずかしい。」という意味。
2、「~しかねない。」「~しそう。」という意味。
3、「断る。」「拒否する。」時の語尾
「わかりかねる」は分からない、知らないという意味です。上記の「しかねる」の”1”の意味で使われています。
「わかりかねる」「~しかねる」の正しい使い方
「わかりかねる」は「しかねる」の中でも、できない、難しいという意味で使われます。ここでは解りかねるという表現はどのように使うのが適切なのか見ていきましょう。
また、「しかねる」のより丁寧な表現法についても紹介していきます。
「わかりかねます」の用例
例)
「その件についてはこちらでは解りかねます。」
「わかりかねます」はビジネス上で、「分からない」という事をを丁寧に表現する際に使われます。
「しかねます」の用例
例)
「お受けしかねます」
「納得しかねます」
「しかねます」はビジネスでは、断る時や、する事が難しいと伝える時に使われます。あまりポジティブな意味ではないので、できる限り失礼のないように、より丁寧な表現として「致しかねます」を覚えておきましょう。
例)
「お受け致しかねます」
となると、「しかねる」よりは丁寧でへりくだった表現になります。
「わかりかねます」「しかねます」を使う前に知っておきたい事
「わかりかねます」「しかねます」をきちんとした敬語として、多用するのはオススメできません。
「わかりかねます」「しかねます」の使い方には賛否あります。
「わかりかねます」「しかねます」は間違った語尾に注意!
「わかりかねます」「しかねます」は語尾の付け方を間違えると、日本語としておかしい日本語になってしまいます。
「わかりかねません」「しかねません」という使い方は二重否定になってしまいます。また、「わかりかねてしまう」は否定を濁してしまい、意味の分からない言葉になってしまっています。気を付けましょう。
「わかりかねます」「しかねます」という言葉遣いに反対する人もいる
「わかりかねます」「しかねます」という表現を嫌う人もいます。「わかりかねます」「しかねます」という表現は厳密に言うと、日本語として正しくなく、使い方を誤っているという意見もあります。
また、「解りかねます」「しかねます」は、その後の解決法を提案したうえでの使用でないと、相手を不快にさせてしまうものです。
この言葉は気を付けて使わないといけません。
「わかりかねる」「しかねる」の意味・使い方を理解して、多用しないように気をつけよう!
「わかりかねる」「しかねる」の意味と使い方を、用例と合わせてご紹介しましたが、いかがでしたか?
「わかりかねます」「しかねます」は否定を柔らかく伝える事ができるため、ビジネスではよく使われる言葉ですが、多用する事はオススメできません。
「わかりかねます」「しかねます」は否定を表し、「自分にはできない」と言っている事と同じです。ビジネスでは「自分には難しい、できない」と諦めてしまう事はよしとされていません。
「わかりかねます」「しかねます」を使う際は、別の提案を用意しておきましょう。
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