自動車整備士の仕事内容と気になる平均年収【男女別】
自動車整備士の仕事内容とは?
それではまず、自動車整備士の平均年収(給料)を紹介する前に、自動車整備士の仕事内容はどのようなものなのかを知っておきましょう。
自動車整備士は不具合箇所を抱えた自動車の診断や修理を行い、また定期的なメンテナンスや調整、分解や組立などを専門的に行う技術を持った人のことをいいます。
仕事内容は「点検整備・緊急整備・分解整備」に分けられる
続いて自動車整備士の仕事を見ていきます。自動車整備士の仕事は大きく分けて「点検整備」「緊急整備」「分解整備」の3つに分けられているのです。
・点検整備
自動車は目に見えたトラブルはなくても、走行距離や経年で少しずつ部品などが劣化していきます。そのため、定期的に自動車の点検を行って、消耗した部品の交換やチェックを行うことが求められています、「車検」がこれに当たります。事故を未然に防ぐには欠かせない整備であり、自動車整備士の仕事です。
・緊急整備
自動車を運転中、突然エンジンがかからなくなってしまった、衝突事故に遭って車体が破損してしまったなど、急を要する事故や故障による整備・修理を行うことをいいます。主にエンジンや電気系統などを点検し、修理箇所を特定します。部品の交換や分解などを行い、車が安全に走れるように修理をします。
・分解整備
分解整備は「オーバーホール」ともいわれている作業です。エンジンやミッションなど、自動車の中でも特に重要で機械的な部品を分解し、故障した部分を見つけて整備しています。
自動車を直すのみが仕事ではない
紹介したように、自動車整備士は身につけた専門技術を使って、的確に自動車をの点検や修理をしていきます。
ただ修理するだけではなく、持ち主であるお客さまにわかりやすく自動車の不具合箇所や状況を説明したり、今後トラブルを起こさないようにアドバイスを行ったりすることも大事な仕事です。
自動車整備士の男女別平均年収(給料)とは?
国家資格である自動車整備士ですが、その種類は一級~三級までと大型自動車整備士、小型自動車整備士、特殊整備士など細かく分類さています。
その違いによって年収にも差はありますが、平成25年厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、自動車整備士の男女別平均年収は次のようになります。
自動車整備士の平均年収:男性の場合
自動車整備士として働く、男性従業員の平均年収は419.7万円で、平均月収は28.9万円です。年間賞与等を調べてみると71.8万円でした。
自動車整備士として働く、従業員の平均年齢も合わせて調べてみると35.6歳となり、平均勤続年数は11.3年でした。ぜひ参考にしてください。
自動車整備士の平均年収:女性の場合
自動車整備士として働く、女性従業員の平均年収は300.1万円で、平均月収は21.6万円です。男性同様に、年間賞与等を調べてみると40.1万円という結果でした。
また平均年齢は、男性よりもかなり低い29.8歳となり、平均勤続年数はも男性よりかなり短い期間の6.4年でした。やはり、女性にとってこのようなガテン系資格は、比重が大きいということなのでしょう。
自動車整備士として働く人の現場での声とは?
ここまで厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の結果を基に紹介してきましたが、実際に現場で働く人たちの声を聞くと、その年収や給与はかなり厳しいようです。
自動車整備士として働く現場の人たちは、仕事に対してどのような意見を持っているのか?見てみましょう。
自動車整備士現場の声①:「仕事はツライ・キタナイ・ヤスイ」
独自調査により、自動車整備士として働かれている方の現場の声をまとめてみました。一般的に自動車整備士の仕事はツラい・汚い・給与が安いとの声が多く上がっています。とくに体力を使う仕事ですので、ツラいという人が多かったです。
給与に関しても「現場の整備士である限りは昇給にも限度がある。役職が付けば良い年収・給料も狙えそうですが、ただ年齢を重ねても昇給は難しそうなので自動車整備士が好きでなければ一生の仕事として続けられない」との声が上がっています。
自動車整備士現場の声②:「時間外業務が多い」
自動車整備士の仕事は独自調査によると、とにかく重労働と現場の声があがっています。その上、自動車の点検や修理の細かい作業により残業時間も多くて辛いと言われているのです。
若者の車離れが進んでいる中で、このような状況では人材が減っていくのも仕方がないかと思われます。車業界は目覚しい発展を遂げているのですから、自動車整備士の給与にも、もう少し反映されてもいいものですよね。
自動車整備士の仕事内容は点検整備・緊急整備・分解整備!平均年収(給料)は女性より男性の方が高い
自動車整備士の年収(給料)と仕事内容、さらには自動車整備士で働く人の現場での声について紹介してきましたがいかがでしたか?自動車整備士の就職先としては、自動車メーカーや自動車整備工場、カーディーラーなどがあるようで、車関係の仕事において需要は高いようです。
人材不足も深刻な問題となってきていますが、この日本において自動車産業の影響力は非常に大きいものです。その中で自動車整備士の存在もかなり重要になってきます。労働力に見合った年収を受け取ることができれば、自動車整備士の減少も食い止められるのではないでしょうか。現状では、自動車整備士で働く従業員の平均年収・給料は男女ともにやや低めで、仕事内容も体力的にキツくて残業も多いと嘆きの声が上がっています。
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