「出る」を敬語で表現する場合の正しい言い方
「出る」の敬語は「お出になる」が適切
「出る」を敬語にする際は、「お出になる」が正解になります。「お~になる」は、尊敬語を作る際の基本的な変化形です。居るや行くなどは、その形で尊敬語にすることができず、全体を変える必要があるのですが、「出る」はそれで尊敬語できます。
尊敬語になるため自分の行動には使わない
「お出になる」は、尊敬語の基本的な変化形で作っています。つまり、人の行動を指して使うような尊敬語の言葉となるのです。そのため、間違っても自分がどこかに「出る」際に、「お出になる」という敬語を使わないようにしましょう。
「出られる」という敬語も尊敬語の形として正しい
「出る」を表現する敬語として、尊敬語の場合は「出られる」という表現もあります。「出られる」というのは、「出る」に尊敬語の基本的な変換方法である「られる」をつけた形です。「出る」は、「お~になる」という基本的なかたちでも変換できますが、「られる」をつけても変換できるのです。そのため、この方法でも正しい敬語に出来ます。
カジュアルな印象がある
ただ、「この出られる」という敬語は、「お出になる」という敬語に比べて、ややカジュアルな印象になります。そのため、あまり目上の人に使うような敬語ではありません。ビジネスシーンでは、上司や取引先などに使うというよりは、ちょっとした先輩などに使う場合に適切な言葉と言えるでしょう。
「出る」を謙譲語にする場合は言い方を変える
尊敬語にする場合は、上記のような形で変換していくことができます。では、「出る」を謙譲語にしていく場合には、どのような形になるのでしょうか。「出る」を謙譲語に変えていくには、「出る」自体を変化させる必要があります。たとえば、「外出する」などに変化させて謙譲語にするのです。
「外出致します」がふさわしい
「外出する」の場合は、「外出する」の「する」を謙譲語にして、「外出致します」にします。その段階で、自分あるいは身内の人が外に出ていることを表現したいのであれば、「外出しております」という謙譲語がいいでしょう。これは、「出る」を自分あるいは身内宛てに使う際の正しい敬語表現になります。「出る」は、謙譲語として使うには少々扱いづらい言葉なのです。
「出る」の敬語表現は「お出になる」「出られる」または形を変えるのが適切
いかがでしたか。「出る」の敬語表現は、「出る」の形をそのまま変えて謙譲語にするか、「お出になる」、「出られる」という尊敬語の表現で使うのが正解になります。ですから、これらのどれかで変換していくと考えて、しっかりと覚えるようにしましょう。意外とややこしいからこそ、上手く使えた時の印象はグッと良くなるでしょう。
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