事故で菓子折りを持って謝罪に行く際の注意点
事故を起こしたら速やかな謝罪が必要
仕事中に何らかの事故を起こしてしまうという人も少なくありません。事故とは交通事故だけではなく、相手の資産に損害を与えてしまうことも含まれています。明らかに自分の過失である場合には、速やかに持参して菓子折りを謝罪することが重要です。中には保険会社に任せた方が穏便に解決してくれるという意見もありますが、社会人として菓子折り持参で言葉遣いに気を付けた誠意ある対応をするべきです。物損事故でお詫びや謝罪をする場合には、菓子折りを持参するのが常識となります。
謝罪に持参する菓子折りはのし紙をかける
日本には昔から手土産にのし紙をつける習慣があります。しかし社外的に事故を起こして謝罪に行くのに菓子折りにのし紙をつけるのは変に思われます。菓子折りは代償品ではなく、あくまで謝罪の挨拶の為のものですから、普通ののし紙を付けて構わないのです。その際表書きとしては「深謝」「お詫び」「松の葉」が適当です。
菓子折りを渡すタイミングは相手の受け入れが整ってから
社外的な事故の謝罪として菓子折りを持参する際には、手渡すタイミングが重要になります。ビジネスマナーとしての基本は、訪問して最初の挨拶が終わった時に手土産を渡すこととなっています。しかし事故を起こしたことで相手が怒っていることが考えられますので、慎重にタイミングを計りましょう。訪問して対面した際にまずは深く謝罪をして、相手が「頭を上げて下さい」など受け入れてくれる態度を見せてくれた段階で、持ってきた菓子折りを差しだすのがベストです。
相手が怒っている場合は頭を下げて話を聞く
事故の内容やその後の相手への損害の大きさ次第では、相手が謝罪を受け入れてくれない場合もあります。もしも挨拶どころ相手が一方的に怒って話し続けている場合には、頭を下げたまま最後まで話を聞きます。当然すぐに帰る羽目になりますので、菓子折りを出すのは帰る間際にしましょう。相手の怒りが収まらずに菓子折りを受け取って貰えないこともありますが、その場合は持ち帰っても構いません。
菓子折りを持参する際は紙袋で包んでいく
他社を訪問する際には共通していますが、菓子折りをそのまま手に持って行くのはマナー違反です。特に事故の謝罪をする場合には、最初から菓子折りが見えているとそれで許して貰おうという魂胆があると思われてしまいます。お店で紙袋に入れて貰えますのでそのまま持参して、渡す直前に出します。その際には一度自分の方に向けて表書きに間違いがないかしっかりと確認します。次に時計回りに相手の方へ向けて、両手で持って差し出しましょう。紙袋はそっと持ち帰ります。
菓子折りだけでなくきちんとした言葉遣いで謝罪する
事故を起こして謝罪の為に訪問するのですから、相手が怒っていることが前提になります。謝罪の仕方や菓子折りの渡し方で相手を更に怒らせてしまうと、社運に関わる事態になる可能性もあるのです。菓子折りを渡す際には再度「この度は本当に申し訳ございませんでした」としっかりと謝罪の言葉を伝えましょう。その後の言葉は「つまらないものですが」よりも「どうぞお納め下さい」の方が相手を高める言葉になります。
自分に過失がある事故で謝罪へ行く際は菓子折りにのし紙を付け紙袋に入れて持参しよう
交通事故でも物損事故でも、自分に過失がある場合には責任は免れません。しかし、しっかりと菓子折り持参して謝罪をして相手が受け入れてくれた場合、少しでも気分が楽になるものです。たかが菓子折りですが、そこにものがあるというだけで自分と相手とのクッションの役割が期待できます。事故を起こしてしまったら間を置かず、すぐに菓子折りを持参して丁寧にお詫びをすることが社会人としてのマナーです。
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