【取り急ぎ】ビジネスメールにおける正しい使い方
「取り急ぎ」とは「とりえず急いで」という意味
まずは「取り急ぎ」の意味から説明します。「取り急ぎ」の意味は、「とりあえず急いで」という意味で、ビジネスメールの末文で頻繁に使われます。元々は、手紙文で使われていた言葉で、ビジネス文章やビジネスメールの末文に使われるようになったのは最近のことです。「取り急ぎ」は「急な用件を伝える」という使い方が一般的です。意味合いや使い方を間違えると相手に対して失礼にあたる場合があるので注意しましょう。
「取り急ぎ」の後に文章を長々と続けない
ビジネスメールでは、もっぱら「取り急ぎご連絡まで」というような使い方をします。「取り急ぎ」とつけたら、その後に続く文章はできる限り簡潔にしましょう。「取り急ぎ」と書いておきながら、読むのに手間や時間がかかるような、まとまりのない内容を続けてはいけません。後に続く言葉は一語二語、せいぜい三語までというのが、ビジネスメールにおける「取り急ぎ」の使い方の基本です。
「取り急ぎ」には相手を気遣う使い方もある
「取り急ぎ」には上記以外にも、慣用的な使い方があります。たとえば、新茶を贈り物として手紙を添える時、「些少ではありますが、取り急ぎさわやかな初夏の香りをお届けします。」というように、急用ではないときでも、慣用的な使い方があるのです。このときの「取り急ぎ」は、「予想外の便りの唐突さを取り繕うようなニュアンスや相手のことを気遣う気持ちなどの表現」という使い方です。
ビジネスメールでは唐突さを説明する使い方ができる
ただ、ビジネスメールにおいてこのような「取り急ぎ」の使い方はあまりしません。ただ、「取り急ぎご報告まで」や「取り急ぎお知らせまで」というように、急用ではなく、久しぶりの相手にビジネスメールを出すときに「唐突ではありますが」という使い方はできます。
目上の方に「取り急ぎ」は使ってはいけない
「取り急ぎ」は、急用でも失礼のないようにビジネスメールを締めくくってくれる便利な言葉ですが、使ってはいけない場面があるので注意が必要です。まず、目上の方には使ってはいけません。「取り急ぎ」には「挨拶などの諸々を省略しましたよ」という意味だからです。目上の方に対する「取り急ぎ」は、最もNGな使い方であると心得ましょう。
謝罪やお礼のビジネスメールにも使ってはいけない
目上の方に急用のビジネスメールを送るときには、「まずは、確認のみの連絡になります。よろしくお願い致します。用件の身で失礼致します。」といいます。また、「取り急ぎ」は謝罪やお礼につけてはいけません。「取り急ぎ」には「とりあえず」という意味があるからです。「取り急ぎお礼まで」というと、「とりあえず、お礼をしておきます」という意味になり、相手に不快感を与えてしまいます。
「取り急ぎ」のあとは簡潔にまとめるのが正しい使い方!目上に対するビジネスメールや謝罪・お礼の場面ではNG!
以上が、ビジネスメールにおける「取り急ぎ」の使い方についてです。「取り急ぎ」は使い勝手のよい言葉ですが、上記のように、使ってはいけない場面があるので注意してください。また、謝罪・お礼のビジネスメールでなくても、人によっては不快感を覚えることがあります。「取り急ぎ」という言葉は、ある程度打ち解けた相手に限定しておくことが無難な使い方なのです。
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