休日出勤の申請は必ず事前に行っておくべき！振替休日と代休の違い

2019年8月7日2020年4月7日休日出勤, 振替休日

休日出勤には二つある

たとえ会社都合だとしても、休日出勤する際は事前に申請を求める会社が大半です。本人が自主的に休日出勤するのではなく、会社から要請されるときは通知書を受けとります。いずれにしても、書面で事前に休日出勤の日程をはっきりさせておく必要があります。これは休日出勤には二つのタイプがあるからです。

休日出勤の二つのケースとは

その二つとは、事前に申請して休日を変更するケースと、ひとまず休日出勤をするケースです。休日に会社に来ているのに休日出勤扱いにならない、というのがポイントです。それって一体どういうことなのでしょうか。

休日出勤が平日に変わる？

振替休暇という言葉を聞かれたことがあるでしょう。これは、休日出勤した場合に、代わりに休日をもらえるという意味ではありません。事前に会社側と従業員で休日を別の日(振替で休む日)と取り替える取り決めを交わし申請する、という意味です。つまり、普段はお休みの日曜に休日出勤をしたとしても、その日は平日扱いとなり、休日出勤にはならないということです。

代休との違いは

振替休日と似たような意味で使われる言葉に、代休がありますが、この2つは同じ意味ではありません。代休の方は、代わりの休日が決まっていない状態で休日出勤して、事後に調整する休みという意味になります。では違いはそれだけでしょうか？いいえ。実はもらえるお金が違ってくるのです。振替休日扱いで働いた休日は通常勤務で、代休で働いた休日は休日出勤になり割増賃金がもらえるのです。

振替休暇と代休の違いはどこがポイント？

同じく休日に仕事をしたとして、振替休暇と代休を分けるポイントは何でしょうか？その明確な判断材料は、事前に申請していたか（あるいは事前に会社からそのような指示があったのか）どうかです。事前に申請していれば振替休暇に、事前に申請しないで休日出勤した場合、休み明けに事後申請を行うと代休になります。

なぜ振替休暇の方がいいのか

振替休暇と代休の違いは割増賃金にありますが、実際には代休の方が手当は手厚いので、たくさん給料がもらえます。にもかかわらず事前申請した方がいい理由、それは会社が休日出勤を認めないケースがあるからです。つまり会社からすれば、頼んでもないのに勝手に仕事して割増賃金を支払うのは嫌だ、というケースがあるのです。また、振替休暇は必ず取得できるものですが、代休はどこの会社にもある制度ではありませんので、代わりの休暇が認められないこともありえます。

休日出勤は事前の申請が必須！運用ルールは就業規則に記載されているので確認を

休日出勤をする際に事前申請を行うかどうかで、振替休暇になるのか代休になるのかが変わってきます。振替休日は事前申請を行うことで休日をほかの日と変更するものですから、正しい手続きで事前申請しておけば、後から会社に何か言われることはありません。一方で、事前申請を行わなければ代休となりますが、会社からの要請でなければ休日出勤への割増手当や、代わりの休暇取得が認められない場合があります。忘れずに事前申請を行うようにしましょう。