無断欠勤する社員の理由3つと適切な対応【ケース別】
社員が無断欠勤する理由とは
社員が会社を無断欠勤するとき、考えられる理由とはなんでしょうか?
生きるための糧である仕事を放って会社を無断欠勤するなんて、よほどの事情があるとも考えられますが、社員が会社を無断欠勤する理由は大きく分けると下記の3つといえるのではないでしょうか。
仕事を無断欠勤する理由①寝過ごして連絡ができなかった
これは最も単純な理由ですよね。前日に深い時間までの接待があったり、連日の仕事の激務で疲労が溜まっていたりすると、目覚ましの音に気づけず、気づいたら無断欠勤してしまったということもまれにあるでしょう。
単なる仕事での寝不足であっても、こういった社員にはきちんと休息をとるように促すなどの対応が必要でしょう。
ただ、仕事の寝不足ではなく不眠症など深刻な睡眠障害を抱えている可能性もないとはいえません。社員が寝坊で無断欠勤したときは一度、睡眠障害について確認をとってみてください。
仕事を無断欠勤する理由②精神的な悩みを抱えている
おそらく社員が無断欠勤をする理由として、最も多いのがこの理由ではないでしょうか。
仕事や上司に対する不満から、自分自身の仕事への葛藤、私生活の恋愛の不安まで十人十色。色々悩みに悩みすぎて、体が動かなくなってしまった、どうしても気力が湧かない…という理由から社員の無断欠勤につながるようです。
さらに無断欠勤してしまった自責の念から追い込まれ、欠勤が長期に渡ることもあるようです。こういった社員の無断欠勤が続いてしまった場合の対応については、記事の後半で詳しく触れていきます。
仕事を無断欠勤する理由③急病や事故で身動きがとれなかった
これは、ごくまれな理由かもしれませんが、可能性としては0ではありません。救急車で運ばれてしまうような急病や、通勤途中になんらかの事故に巻き込まれ、そのまま病院に運ばれてしまうことも考えられます。
このような場合、おそらく家族や近親者から会社へ連絡があるはずですが、事情があって連絡ができていないのかもしれません。この場合も、長い間無断欠勤が続くことは考えにくいでしょう。
無断欠勤をする社員への適切な対応方法とは
社員が会社を無断欠勤する理由をお伝えしてきました。では続いて、会社を無断欠勤する社員への適切な対応方法について考察していきましょう。
無断欠勤をする社員への適切な対応法:1~2日の無断欠勤なら本人と話をする
1~2日程度の場合、無断欠勤してしまったことを社員本人が深く反省しているようなら、それほど深刻になりすぎることはないかもしれません。しかし、もしかすると、会社では隠している病気や仕事への悩みが潜んでいる可能性も…。
一度、本人と話をして、社員の現在の仕事状況や健康状態などを確認しておくと安心です。もし、なにか仕事上で問題があるようなら、ここで話をすることで改善することもできます。
無断欠勤をする社員への適切な対応法:長期に渡るなら健康診断のち休職の措置を
社員の無断欠勤が長期に渡り、本人と連絡がつかないときは、無断欠勤の対応に、十分注意を払わなければなりません。過去の裁判等の事例から見ても、無断欠席が7日以上続けば解雇できるのが原則のようですが、まずは自社の就業規則を確認してください。
たとえば就業規則に「正当な理由なしに無断欠勤が14日以上に及ぶときには、懲戒処分にする」とあったとしても、14日を過ぎたからといって、社員をただちに懲戒処分としてはいけません。
無断欠勤をしている社員に、メンタル面の不調や健康を害している可能性がある場合は、まずは健康診断を受けさせる必要があります。不調により仕事ができないという診断結果であれば、休職を命じるなどの対策を講じたのち、休職期間満了後に復職の可否について検討するのがいいでしょう。
無断欠勤する社員には理由に応じて柔軟な対応を
無断欠勤は社会人として仕事をする上で、最も会社に迷惑をかける行為です。無断欠勤してしまった社員本人が無断欠勤の理由を自覚していて改善できればいいですが、仕事などで深刻な理由が考えられるときは、会社側も慎重な対応をとるべきです。
安易に社員を懲戒解雇をしてしまうと、無断欠勤した社員から訴えられて裁判に負けてしまう可能性もあるのです。無断欠勤した理由が何なのかを今一度考えた上で、柔軟に対応してください。
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