備品破損による始末書の誠意が伝わる書き方と例文3つ
備品などを破損させた際は始末書で済むことが多い
「会社の備品を壊してしまった」「大事な商品を破損させてしまった」など、会社で物を壊してしまうことはよくあります。その際、壊した物や持ち主によって会社の対応も変わります。会社にとって大事なものならば、場合によっては損害賠償を求められるケースもあります。しかし、大体においては始末書レベルで済むことがほとんどです。
始末書は大きなミス・不祥事・規定違反などで書かされる
始末書を書かされる場面は数多くあります。具体的には、仕事でミスを連発した時や、一度でも取り返しのつかない大きなミスや不祥事をしてしまった時、会社の規定に違反してしまった時などに、会社から提出を求められます。
そもそも始末書を書かせる目的とは?
会社の備品などをを破損させた際に限らず、様々な仕事上の失敗をした時に始末書を書かされるケースがあります。しかし、そもそも始末書を書かせる目的とは何なのか、根本的なところを見ていきましょう。
不祥事を起こした労働者を正当に解雇するため
始末書を書かせる上で最も重要な目的は、労働者が不祥事を起こした証拠を、会社側が本人直筆の書面できちんと確保するためです。これは、今後、労働者が起こした大きな不祥事により、解雇をせざるを得なくなった際に、正当に解雇する事ができるようにするための措置です。
仮に裁判などで訴えられたとしても、始末書を書かせる事で、会社側は注意・指導を行ったにも関わらず改善の動きが見られなかったと証明できるのです。始末書はそのために書かされているということをきちんと知っておきましょう。
入社時に会社の規定で始末書を書かされる行いを確認しておく
始末書を書かせる場合というのは社則に規定されているところもあります。社則に基づく規定違反の行いをしてしまった場合、始末書を書かされるのです。
この社則は会社によって異なっていますので、入社時によく確認しておくことにより、無用な争いや不快な出来事を回避できるかもしれません。自分の会社にどんな懲戒の規定があるのか、よく把握しておきましょう。
始末書を書かされた体験談
始末書は様々な事で書かされる人がいますが、中にはなぜ自分が始末書を書かされるのか納得がいっていない人もいます。ここではそんな納得がいかない始末書を書かされた体験談を紹介します。
始末書を書かされた体験談①:道路凍結により会社の自動車で事故
始末書を書かされましたが、まだ納得していません。会社の車で事故を起こした為に始末書を書かされました。しかし、自分に始末書を書かされる程の大きな過失はないと思っています。
走行中、道路の一部が凍結していたことが原因で、突然車が操作不能状態になりました。速度は出していないので、他の人や車にもぶつかっていません。ただ、最終的に空き地で車が横転してしまったので走行不能になりました。
「会社の車を私用で使った」「無謀な運転をした結果、事故を起こした」などの理由ならば、始末書を書かされるのにも納得がいきます。しかし、私の場合はそうではありません。会社業務で使用中で速度も控えめの安全運転で、道路が凍結していたことが原因での事故も始末書の対象になってしまうのでしょうか?やはり納得がいきません。
始末書を書かされた体験談②:店の鍵を忘れたが業務に支障はない
業務に支障のないミスでも始末書を書かされた事に少し納得がいきません。
私はショップ店員で、昨日職場に開店30分前に到着したのですが店の鍵を忘れたことに気付きました。鍵がないと在庫や金庫が入っている所を開ける事ができないので、鍵を取りに家に戻る必要はありました。
しかし、うちのショップはインショップの為、開店遅延はなく、普通に接客対応ができる状態でした。その為、接客を任せて私は家に鍵を取りに帰りました。
特に、開店遅延もなく問題もないと判断したために上には、報告をしませんでした。しかし、今日、上にその事を指摘されて、始末書を書くように言われました。勿論、鍵を忘れた私に非がある事は、重々承知していますが、始末書を書くほどではないと思います。
始末書を書かされた体験談③:老健施設で入居者を転倒させてしまう
私は老健施設で介護士として働いています。始末書を書かされたのは後輩の話ですが、少しやり過ぎではないかと思っています。後輩は、入浴後の入居者を脱衣所でソファーに腰かけさせようとしていました。その時、入居者は足を滑らせ転倒してしまいました。
幸い怪我もなく無事だったのですが、後輩は始末書を書かされました。納得がいかないのは、その後辞めさせられたという事です。
商品を破損させた場合の始末書の例文集
見てきたように、企業ではさまざまな場面において始末書を書かされるケースがあり、商品の破損もその一つです。そこで、商品破損において始末書の作成が必要となった場合、参考になる始末書の例文を集めてみました。
商品を破損させた時の始末書の例文①
平成○年×月□日
総務部長殿
○○部 山田太郎
始末書
私は、平成20年10月23日午後1時半に、商品の運搬作業中に機械操作を誤り、会社製品○○○○を1台破損させました。
本来はセーフティーロックを解除して操作しなければならなかったところを、解除せずに操作したため、機械が誤作動を起こし、商品が落下、破損いたしました。
私の不注意によりこのような過失を引き起こし、会社に多大なる損失を与える結果となりましたことを深くお詫び申し上げます。また、今回の不始末を深く反省し今後このような失態を起こさぬよう、最大の注意を払うことを固くお誓い致します。
以上
商品を破損させた時の始末書の例文②
平成○○年○月○日
株式会社○○コーポレーション
代表取締役社長 ○○○○ 殿
○○部○○課 ○○○○
始末書
平成○○年○○月○○日、当社○○倉庫において、私の操作するフォークリフトが保管中の商品○○(品番○○)に接触したために当該商品○個を破損してしまい、会社に多大な損害を与える結果となりました。
私が、フォークリフト周辺の安全確認を怠ったことが原因です。ここに深くお詫び申し上げます。私は、今回の事態を深く反省し、今後再びこのような不始末を起こさぬよう十分注意することを固くお誓い申しあげます。
以上
商品を破損させた時の始末書の例文③
代表取締役社長
○○○○ 殿
平成 年 月 日
営業部 ○○○○ 印
始末書
去る平成Ο年Ο月Ο日私は、ΟΟ商事への納品のため、「ОΟОΟ」10個を駐車場まで運搬していた際に、 誤ってそのうちの1個(商品原価10,000円)を道路に落下させ、商品として販売困難にしてしまいました。この度の件は、私の仕事に対する気の緩みや不注意が原因であり、弁解の余地がありません。このことで、会社に多大な損害とご迷惑おかけしましたことを反省するとともに、深くお詫び申し上げます。私は、二度とこのような失敗を犯さないよう、細心の注意を傾け作業にあたることをここに固くお誓いいたします。
なお、この度の件の処分に関しましては会社の決定を謹んでお受けする所存です 。
以 上
会社の備品破損による始末書の書き方は例文を参考にして完璧にしよう!
会社の備品や商品を破損させてしまった場合の始末書の書き方と例文について紹介しましたが、いかがでしたか? 失敗はいつ何時するか分からず、したがって始末書もいきなり書くはめになるものです。
特に会社の商品を破損させてしまった場合、会社によって対応はまちまちですが、始末書の提出を求められることもあるようですよ。そんな時に、さっと始末書が書けるように準備しておきましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません