診療放射線技師の年収と給料に差がつくポイント
診療放射線技師は放射線を用いて患者の検査や治療を行う
診療放射線技師(radiological technologist)とは、通称レントゲン技師とも呼ばれています。健康診断の時に扱うX線撮影やCT検査、MRI、マンモグラフィなどの「放射線を用いた作業」を行うには、診療放射線技師の資格が必要です。診療放射線技師は、そういった患者の検査や治療ができる国家資格を持つ専門家となります。
国家資格であるため高度な知識と技能の習得が必要
診療放射線技師になるには、国家試験に合格する必要があります。試験を受けるには、文科省が指定をした学校や専門の養成学校において、3年以上の診療放射線技師として知識と技能を修得して受験資格を得ないといけません。つまり、診療放射線技師として働くためには前提として専門知識とその技能を有していなければならないのです。
診療放射線技師の年収は500万円程度
診療放射線技師の年収は、おおよそ500万円程度です。月収に換算すると約35万円程度となり、時給辺りでは2,000円ほどとなっています。年収は高い方だと言えるでしょう。診療放射線技師の初任給は地域や病院の規模によりますが、約20万円程度です。また、診療放射線技師は国家資格を持つ公務員としての扱いを受けるので、基本的な給与に付随して資格手当や通勤手当などの手当が加算されます。診療放射線技師の年収は、医師などと比べると低い傾向にあるのです。
医療従事者はサポート業にあたるので医師の年収と差が生じる
診療放射線技師の年収は医師などと比べると低い理由の1つは、診療放射線技師がコ・メディカル(paramedic)という病院内における「医療従事者」だからです。医療従事者は医師や歯科医師と違って、サポートの業務にあたるため比較した時に年収に差が生じてしまいます。この区分によって、年収に差が生じているのを知っておきましょう。
男性と女性では年収に30~ 40万円の差が生じる
診療放射線技師の年収は、男性と女性とでも差が生じてしまいます。診療放射線技師の場合では、おおよそ30~ 40万円ほどの年収の開きがあるのです。これは夜勤の業務の多さや実労働時間が、女性よりも男性の方が多いからだと考えらえるでしょう。
年齢を重ねると600~700万円程度の年収が見込める
診療放射線技師の年収は最高でどのくらいになるのでしょうか。診療放射線技師は国家資格ということもあり、年齢を重ねれば重ねるほどに年収は上がる傾向にあります。そのため、40歳から50歳の診療放射線技師が1番多くの年収を稼いでおり、600~700万円程度となっているのです。公務員である性質上、年功序列による賃金の上昇が顕著に見られる職業だと言えるでしょう。
診療放射線技師の年収は500万円程度だが性別や経歴によって差が生じる
診療放射線技師の年収について確認してきました。診療放射線技師の年収は、およそ500万円程度です。男女で差が生じることや年功序列による賃金上昇の傾向があります。そういった点を踏まえて、診療放射線技師の年収の目安を認識しておくと良いでしょう。
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