宛名を「先生」とする手紙の注意点
手紙の宛名に「先生」は使えるのか
学生の方にとって「先生」といえば、思い浮かぶのは教師や教授、もしくは塾などの講師でしょう。しかし社会人になると先生と呼ばれる人々の幅はぐっと広がります。代表的なところでは、議員や医者がよく「先生」と呼ばれていますよね。実は彼らのほかにも、士業、会計士、作家なども先生と呼ばれます。先生と呼ばれる職業は意外に幅広いのです。先生に手紙を送る場合、手紙の宛名をなんとするべきでしょうか。
公的な文書でない限り「先生」でも問題ない
普段「先生」とお呼びしていても、宛名を書くときは「様をつけてもいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。もちろん様付けは一般的かつ社会的地位に関わりなく使えますから、間違いではありません。ただいつも先生とお呼びしているのなら、敬意を示すという観点からも、公的な文書でない限り宛名には先生を使用したほうが良いでしょう。
「先生」はどこにつける?
先生への宛名書きですが、先生をどこにつければよいのかで迷う方が一番多いかと思います。先生への宛名書きは基本的に「様」の使い方と同じです。役職名のように名前の上につける必要はありません。いつもなら「田中太郎様」と書くところを、「田中太郎先生」にすればOKです。
宛名に記載漏れやミスがないかチェックをしよう
当たり前ですが先生と呼ばれる立場の人々にハガキや手紙、文書などを送るときは宛名書き全体に注意を払わなければなりません。「先生」を付けることだけに注視して、氏名や住所の間違いなどに無頓着になっては本末転倒です。手紙の宛名書きというのは、相手への敬意が最もわかりやすく伝わります。絶対に間違いのないように、何度も確認するクセを付けておきましょう。
先生への手紙の宛名の記載でしやすいミスとは
先生への宛名書きは「様」に置き換えるだけでとても簡単だとご説明しました。しかし、会社で新入社員などの後輩を指導していると、先生宛ての手紙にはたびたび間違いが見られます。単純な誤字脱字は注意すればなおりますが、根本的な勘違いをしている人も多いのです。
二重敬称に注意しよう
『二重敬称』とは、その名の通り二重に敬称を使用してしまうことです。例をあげれば「田中太郎先生」宛ての手紙の宛名が「田中太郎先生様」のようになっている状態の事です。書いた方としては一生懸命敬意を払おうとした結果なのですが、これはれっきとした間違いです。二重敬語と同じですね。特に宛名書きのように文字になってしまうと激しい違和感を相手に与えてしまいます。「先生」とはそれだけで敬称なのだということをしっかり認識しておきましょう。
まとめ
宛名を「先生」で送る手紙の注意点について紹介しました。どのような職種でも『先生』と呼ばれる立場の人とのお付き合いは大抵発生します。先生と呼ばれる人々は社会的地位も高く、影響力もあることが多いです。平たく言えば、手紙の宛名書きひとつだったとしても怒らせたり不快にさせたりすると、問題が発生する可能性があるということです。相手への敬意をしっかりと示し、自分の身を守るためにも先生への宛名書きはマスターしておきましょう。
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