進退伺・退職願の正しい書き方と文例
退職願・進退伺と退職届の違いについて
社員が会社を辞めるときに、会社に提出する文書として、退職届または退職願・進退伺があります。辞表や進退伺いを出すこともあるかもしれません。
退職願の書き方について学ぶ前に、まず退職届と退職願・進退伺の違いについて説明します。文例や書き方の違いなどの前に、一般的に、退職願は会社に対して退職させてもらうよう願い出るもの、つまり会社が承諾しない場合には退職できない可能性を含む提案(法律的には、退職の申し込み)であることが多いとされています。
退職願・進退伺は会社の承諾が必要!退職届は労働契約解除の意思表示!
これに対して、退職届は社員の側から一方的に会社を辞める、つまり労働契約を解除する意思表示と考えられています。辞表、というのは古風な言い方ですが、一般的には高位の役職についている人が職を辞する、つまり辞めるときに使います。進退伺・退職願は、処分を会社にゆだねる文書で、退職が決まった時に出す文書ではありません。
退職願の基本の文例とその書き方について
ではここで、退職願の基本的な文例を紹介します。会社に備え付けの様式や例文がある場合には、それに記入して提出するほうが会社での事務処理が簡単になりますので上司や総務担当者に確認してみてください。また、これはあくまで基本的な例文ですので、会社によって必要な記載事項があればそれも追加して記入しましょう。
退職願
私こと
一身上の都合により、平成27年1月1日をもちまして退職いたしたく、
ここにお願い申し上げます。
平成26年12月1日
総務部総務課 甲野太郎
見本産業株式会社
代表取締役 雛形一郎 殿
以上のようになります。
一般的な書き方は縦書きで所定の書式がなければ手書きで作成する
一般的な書き方としては縦書きで、会社所定の書式がなければ手書きで作成します。文例については上記の文例を参考にしてください。
また、会社によっては必要な例文等がある場合もありますので確認しましょう。そして、氏名の下には認印の捺印が必要となります。
退職の理由の文例は「一身上の都合」が多い書き方
提出時期は上司と調整する必要があるほか、実際の仕事の引き継ぎなどに支障が生じないように配慮するのは社会人として当然のことです。
進退伺・退職願に具体的な理由を書くことはほとんどなく、大抵の場合は「一身上の都合」として提出することとされています。
退職届と退職願の作成時における文例や書き方の注意
進退伺・退職願はあくまでも、退職を会社に願い出るものだと説明しました。内容も「退職したいのでお願いする」という文言になっています。
退職届や退職願・進退伺という題名ではなく、法律上はあくまでも書かれている言葉の内容でそれが退職願なのか退職届なのかを考えていくことになります。
一般的には退職予定日の二週間前までに届け出るよう決められている
では、会社が拒否しても退職したい場合は、どのような書き方をすればよいのでしょうか。この場合は「一身上の都合により、平成27年1月1日をもって退職いたします」というような文例にそった書き方をすればよいことになります。
ただし、労働契約や就業規則で退職の意思表示のスケジュールが決まっている場合には、それを守る必要があります。一般的には退職予定日の「二週間前」までに届け出るように決められているので、一度確認してみてください。
退職届や進退伺・退職願の書き方は文例を参考に提出時期にも気を付けよう!
退職届と進退伺・退職願には、その文章の書き方によって退職を一方的に決める効果と退職を提案する効果があるというように、大きな違いがあります。
まずは、自分が出したいのが退職届になるのか進退伺・退職願になるのか、文面もよく検討するようにしましょう。また、就業規則や労働契約書で、退職のスケジュールが定められているならそれも確認したうえで、退職予定日の二週間程度前までに届け出るようにしてくださいね。
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