OJTの訓練日誌とは?書くべき内容と記入例
OJTの訓練日誌は毎日提出するのが基本
OJTは実際の仕事を通じてのトレーニング、「オン・ザ・ジョブ・トレーニング」の意味です。本番の訓練、本番のテストなのですから、気の抜けない毎日を覚悟して臨みましょう。OJTでは、仕事を通して研修するにあたり、毎日の訓練日誌の提出が必須となります。
訓練日誌の狙いはあらゆる課題に対応する能力を磨くこと
OJTの訓練日誌には、仕事のすべてが詰まっています。訓練日誌を書く際のポイントは大きく分けて3つあります。
①計画立案
②遂行時の課題と対応
③成果と自己評価
訓練日誌は繰り返すことでスキルをアップし、あらゆる課題に対応する能力を磨くのが狙いです。したがって、慣れていないからとか、初めてだから、といった甘えは許されないと覚悟しましょう。
OJTの訓練日誌の記入例
OJTの訓練日誌の記入例です。今回は店頭販売の担当者の記入例をみていきます。
①計画立案
一日の売り上げ目標の設定、想定される顧客対応の注意点、シーズンごとの企画の実行計画
②遂行時の課題と対応
トラブル発生に備えた対応ポイントの列記、想定されるハプニング、スタッフとの「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」の的確な遂行計画
③成果と自己評価
計画値に対して業務終了後の各成果の詳細、個別計画案の達成度の評価、総括評価、今後の注意点のポイント考察
自分の業務に即した内容や必要な提案などを記入する
この記入例のようにOJTの訓練日誌を書いていっても、訓練日誌の計画案どおりに業務が進むことは決してありません。要するにOJTとは、変化への対応の実戦訓練なのです。緊張なしに取り組めるものではありませんが、入念な計画づくりが安心して仕事に臨む前提となります。
上記の記入例を参考に、仕事の前にも後にも、落ち着いて仕事の全体と細部を想定して訓練日誌を記入しましょう。ただ、あくまで記入例は記入例です。自分の業務に即した内容や必要な提案などを盛り込みましょう。
OJTの訓練日誌には改善策の提案を盛り込む
忘れてならないのは記入例にあるように、OJTの訓練日誌に計画を立てる事です。OJTに取り組んで気がつくべき大切なのことは、「仕事は与えられるもの」ではなく「仕事はつくるもの」だということです。
改善策が提案できる、つまりしっかり仕事を理解していると評価されます。
感想文を書くのはNG!プロ意識を持って記入する
OJTは本人だけでなく、周囲の同僚も上司にとっても、試練であり仕事能力が試される重要な機会です。記入例では評価としていますが、実はあなたが提出した訓練日誌を、周囲の人がどう評価するのかも試されているのです。
教える側としては新人をどうバックアップし指導したか、どのように注意したか、成長させるために何をしたか。教える側と教えられる側両方の対応が問われます。
そのためOJTの訓練日誌には、ぼんやりとした感想文を書くわけにはいかないのです。ステップアップしていくためにも、堂々とプロ意識を形成していきましょう。
OJTの訓練日誌は記入例を参考にしつつ感想文にならないよう注意しよう
OJTは社会人となって仕事を始めていくためのトレーニングです。決してのんびりと構えてはいられません。会社の仕事に携わる意識と能力がいきなり試されるのです。
目標を設定し、予想外のことにどんな対応をするのか。成果について自らどのような自己評価をするのか。すべてが厳しい訓練であり試験なのです。訓練日誌の記入例等を参考にし、高い目標を持って、課題を常に念頭に置く心構えが大切にしていきましょう。
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