内定を口約束でされる不安｜転職者が気を付けるべき取り消しのリスクと対処法

2017年7月10日2020年3月31日内定取り消し, 口約束

口約束は正式な内定ではない

転職先に合格を伝えられる場合、最終面接のときに内定を伝えられたり、面接後数日たってから電話で内定の連絡が来ることが一般的です。内定がもらえて嬉しい気持ちと、次の会社に移る準備を早々に始めてしまうかもしれません。しかし、ここで注意したいことがあります。口約束の内定は、正式な内定ではないという点です。

口約束の段階を「内々定」と呼ぶ場合がある

新卒者は、10月までは内定を出せません。そのため、それまでは「内々定」の扱いとなります。しかし、転職者は新卒者と違い、いつでも内定を出すことができます。内定が出た時点で、雇用が約束されたということになるのです。そのため、転職の場合は「内々定」が存在しませんが、口約束の段階を「内々定」と呼ぶ場合があります。

口約束だけだとトラブルに対処できない

法律上は口約束でも「契約成立」とみなされるのですが、問題なのはトラブルになったときです。現在の会社に退職届を出した後に、口約束の内定が取り消しになった場合に困ります。法的にトラブルを解決しようと思ったら、口約束だけでは証拠が残りません。証拠が残らない状況では、不当解雇を証明するのは非常に難しいです。

内定取り消しの連絡がくるケースは多い

内定をもらった後に内定取り消しなんてないのではないかとお思いの方もいるでしょうが、そういった事例は数多くあります。突然電話がかかってきて、「当社の採用計画で大幅な縮小が決定しました。今回の話はなかったことにしてください」と言われてしまうのです。普段はメールのやり取りでしていたのに、誠意なのか証拠を残したくないのか、こういう場合は電話で伝えてきます。

転職エージェントの利用で内定取り消しを防ぐ

このように口約束では内定が出てよころ喜べません。そんな時に役立つのが転職エージェント。企業との間にエージェントが入り、責任をもって選考管理をしてくれます。そんな転職エージェントの中でも「就職Shop」は既卒やフリーターといった社会人経験の薄い人を中心にサポートを行っています。

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内定通知書などの書類を早めに貰うのがベスト

口約束だけでは証拠が残らないため、法的に対抗することが難しいです。働いている会社に退職届を出した後だと、八方ふさがりの状況に追い込まれてしまいます。法的に対抗することや内定を取り消されないためにも、早めに内定通知書や雇入通知書を頂けるようにお願いするのがベストです。

退職届の受理を遅らせるのもひとつの方法

口約束のみの場合は不当解雇の証明ができないので、泣き寝入りになる可能性が高いです。そういった意味でも内定通知書をもらうまでは安心できません。早々に転職先に貰えるように頼むか、働いている企業に退職届を出すのを遅らせるなどの対策をしなければなりません。

内定を取り消されたらハローワークに相談する

内定をもらって転職が決まり喜んでいたのもつかの間、内定取り消しの連絡が来たらどう対処すればいいでしょうか。しっかりとした会社であれば、内定が出た時点で内定通知書が送られてきて、入社承諾書、身元保証書などの提出を求められます。内定通知書をもらった後に内定を取り消された場合は、解雇と同等で扱われるのです。内定を取り消された場合は、最寄りのハローワークへ内定通知書をもって相談へ行きましょう。相手企業への連絡や、しかるべき対策を教えてくれます。

内定が口約束でされると取り消されたときに証拠が残らないため早めに書類を貰うようにしよう

内定が口約束となった場合での転職で気をつけるべき注意点についてみていきましたが、いかがでしたか。

転職活動をするにあたって、避けなければならないのは現在の職も転職先も失い無職になってしまうことです。そういった意味でも内定を口約束でもらっても安心せずに、しっかりと書面でやり取りすることが重要です。不景気になればなるほど内定取り消しといった事が多くなってきます。もし不当に内定を取り消しされたとしても、しっかりと対応できるようにしおきましょう。