転職成功の確率を”劇的にアップ”させる自己PRの書き方
- 1. 転職は新卒の選考とは大きく異なる
- 2. 転職時に企業側から求められる自己PRとは
- 3. 基本ルールと企業側に見られているポイント
- 4. 転職の自己PRに関する注意点
- 5. 自己PRの例文:状況に合わせたもの10選
- 6. ①転職を成功に導く自己PRの書き方:第二新卒
- 7. ②転職成功に導く自己PRの書き方:同じ業種への転職
- 8. ③転職成功に導く自己PRの書き方:未経験・異業種
- 9. ④転職成功に導く自己PRの書き方:フリーターから目指す場合
- 10. ⑤転職成功に導く自己PRの書き方:転職歴が多い
- 11. ⑥転職成功に導く自己PRの書き方:リストラで転職
- 12. ⑦転職成功に導く自己PRの書き方:倒産した場合
- 13. ⑧転職成功に導く自己PRの書き方:ブランクがある
- 14. ⑨転職成功に導く自己PRの書き方:派遣社員から正社員
- 15. ⑩転職成功に導く自己PRの書き方:Uターンした場合
- 16. 自己PRの例文:職種別5選
- 17. 転職成功に導く自己PRの書き方:営業職
- 18. 転職成功に導く自己PRの書き方:事務職
- 19. 転職成功に導く自己PRの書き方:サービス業
- 20. 転職成功に導く自己PRの書き方:IT系
- 21. 転職成功に導く自己PRの書き方:クリエイティブ系
- 22. 転職における自己PRで誤解されがちな要項
- 23. 年代別の自己PRで押さえておくポイント
- 24. 自己PRをさらに魅力的にする3つのステップ
- 25. 転職の自己PRでは自己分析を徹底し求められる要素を理解して行おう
転職は新卒の選考とは大きく異なる
三人に一人が新卒で入社した会社を三年以内に辞める時代。ネガティブ要素が強かった転職が、いまや人材ビジネス業界にとってなくてはならない商材となりました。転職エージェントやハイクラス転職などの新サービスが登場し、転職はより身近な存在となっています。 だからこそ、一筋縄では転職は成功しません。転職では、「新卒就活」以上の対策をとる必要があるのです。 はじめに中途採用時の選考基準について説明します。 新卒採用と転職採用の選考基準は大きく異なり、「自己PR」1つとってもまったく違う意味合いを持ちます。ではまず、選考基準が異なるポイント2つをご紹介しましょう。
①特定の分野での能力・キャリアを重視
新卒採用と転職採用の選考基準の違いの1つ目は「やる仕事が決まっている点」です。新卒の場合は育成・今後の可能性を重視し、特定の能力は問われないため配属先はほとんど決まっていません。 一方、転職の場合は配属先や応募者に求める能力が決まっているため、「強化したい部署で仕事を任せられるか」という点を重視しています。つまり、この人なら仕事を任せられると思わせることが転職で成功するポイントとなるのです。転職では秘めた能力や将来性で採用される「ポテンシャル採用」は基本的にありません。
②現場責任者が選考に大きく関わる
新卒採用と転職採用の選考基準の違いの2つ目は「選考に関わる人」です。 新卒の場合は人事部や2、3年目の若手社員が担当しています。それに対して、転職の場合は人事部に加えて、「募集している部署の現場責任者」が関わってきます。現場責任者は欲しい人材の具体的なイメージを持っています、そのため、学歴や資格、趣味よりも「スキル」や「経験」を重視します。 つまり、自分の部下として求めているものとマッチングしながら選考をしているのです。応募書類、その中でもとりわけ自己PRに記載されている職務経歴書には、選考に大きく関わる現場責任者を意識した内容を盛り込むことが転職成功のポイントです。
転職時に企業側から求められる自己PRとは
中途採用と新卒採用の選考基準との違いは把握できたと思います。転職では「即戦力」を募集しています。その即戦力とは、「今すぐに実践的な仕事を託しても、結果が出せる」という意味です。その点を強く意識しない限り、転職を成功させるのはなかなか難しいでしょう。つづいて転職活動において、企業側による応募者の見方を説明します。企業が応募者を見極めている点は大きく分けて3つあります。 見極めている点も新卒の就職活動とは異なります。その点を強く意識できるようになれば、内定に大きく近づくことができるでしょう。
企業と応募者との接点
企業が応募者を見極める点の1つ目は「接点」です。この接点を説明するうえで欠かせないキーワードが「CAN・WILL・CULTURE」です。
注目ポイント
CANとは「自分はその仕事をできる」といった「現在価値」
WILLとは「入社後にやりたい仕事や実現したい目標」といった「将来価値」
CULTUREとは「社風や職場環境に合うかどうか」といった「相性」
企業は以上3つのキーワードから接点を確認します。 転職では「キャリア」が重視されるため、「CAN」が重要視されます。そのCANは自己PRなどによって相手に伝えることができます。
読み手の立場を考えた書き方かどうか
企業が応募者を見極める点の2つ目は「読み手の立場を考えた書き方かどうか」です。 自己PRを記載する書類は職務経歴書です。職務経歴書は、決まったフォーマットがないためレイアウトは自由です。そのため、改行もせずに自己PRなどを長文で記載している場合は、熱意は伝えられるものの読み手の立場を考えられない自己中心的な応募者と判断されてしまいます。 企業側の読み手の立場を考えれば、適度な改行などを用いて読みやすい文章を心がけ、ひとつの文章は長くても300文字程度に留めるでしょう。そういった配慮がされているかどうかも企業は見ているのです。
ビジネス文書のマナーを心得ているか
企業が応募者を見極める点の3つ目は「ビジネス文書のマナーを心得ているかどうか」です。新卒採用ではまだ大目に見られていたビジネスマナーも、転職活動になると話は違います。 応募書類も1つのビジネス文書です。企画書や提案書と同等に、応募書も採用担当者がビジネスとして読む文書です。重要なポイントを押さえ、簡潔にわかりやすく書かれているかどうかを見極めるのです。
【ビジネス文書で意識する点】
・言葉遣い・・・・・・敬語の使い方
・簡潔な文章・・・・・箇条書きで読みやすい文章
・レイアウト・・・・・基本はすっきりわかりやすく
・矛盾点をなくす・・・職務経歴書と履歴書の内容が異なっていない
・応募書類がきれい・・書類が汚れていたり、折れ曲がっていない
基本ルールと企業側に見られているポイント
新卒の面接で「自己PRをしてください」と言われたことを覚えていますか。 転職でも同様に「自己PRをしてください」と面接で言われると思っていたら、それは間違いです。転職ではキャリアチェックのあとに「ではその経験の中で、当社で活かせるものは何ですか?」という形に変わります。それは面接でも書類でも同様です。 企業側からどのように見られているかを踏まえたうえで、転職における自己PRの基本ルールをみていきましょう。
求められる条件に見合う内容に
企業が求めていない能力や経験、キャリアを自己PRに盛り込んでも意味がありません。企業から要求されている能力や経験、キャリアに応えられる内容を自己PRに盛り込みましょう。 自己PRとは企業に貢献できる能力です。その能力を明らかにするためにも企業研究と自己分析を行いましょう。
誇大表現な自己PRにしない
自己PRでいちばん陥りがちなミスは誇大表現です。自分を売り出したい気持ちはわかります。しかし、あまりにもオーバーな表現は逆効果です。誇大表現になる原因は以下の3つです。
誇大表現になる原因
- 主観が交じっている
- 形容詞がやたら多い
- 数字などの具体性がない
キャリアが浅いと自己PRが誇大表現になってしまう傾向にあります。キャリアが浅い場合は、その中でどんなことを学んだのかどんなスキルを有しているのかを探し出して自己PRにつなげましょう。注意していただきたいことは「自己PR=自慢話」ではないということです。
ビジネス書に出てくるような表現は避ける
知識の深さや知的な面をアピールしようと「潜在ニーズの探求」や「コーポレートガバナンス論から鑑みて」など、いかにもビジネス書に登場しそうな表現や語句を書き連ねるのも逆効果です。 知識アピールどころか、かえってわかりにくい文章になってしまいます。さらにそういった表現を使うと「独りよがりの評論的な言い方」に見えてしまい、プラスな方向には働きません。たとえ、評論的な自己PRにしたとしても採用側はその業界のプロなので、すでに知っているでしょう。従ってアピールポイントになることはまずありません。
人物像がイメージできるように
転職の自己PRでは、採用側があなたの人物像をイメージできる書き方を心がけましょう。 イメージするために必要な要素は具体的なエピソードと数字を盛り込むことです。たとえば、「毎日60件、アポ取りを行いました」や「毎朝6時に誰よりも早く出社して、TOEICの勉強をしていました」など、具体的なエピソードと数字を用いることで言葉に具体性と説得力を持たせましょう。
面接の自己紹介と自己PRの違い
面接の冒頭部分で「自己紹介をお願いします」と聞かれるケースは多々あります。 その際に、「○○です」だけで終わらせるのは絶対にNGです。面接の自己紹介は「短い自己PR」の場です。 とはいえ、自己PRをつらつらと喋ってしまうと自己紹介の範疇を超えてしまいます。そのため、自己紹介は「初対面の相手に自分という人間を伝える」ための場だという認識を持ちましょう。 これまでの社会人経験などの経緯を時系列で話しましょう。企業側は基本的に職歴に目を通しながら自己紹介を聞いています。大切なのは職歴の時系列と具体的な業務内容とを一致させることです。応募書類と相違がない内容を心がけましょう。一方、面接の自己PRでは「自分そのもの」をPRしてください。意識すべきは、自分のPRポイントと志望企業の事業内容との接点です。自分のできること(自己PR)と会社の未来とをマッチングさせて伝えましょう。
転職の自己PRに関する注意点
1つしか考えつかなかった自己PRも知見が広がると、バリエーションが増えてきます。バリエーションが増えた分、さまざま要素を含んだ自己PRが誕生します。ただし、何を書いてもいいというわけではありません。考えて考え抜くと、スタート地点に戻っているということもあります。その点を踏まえながら注意点をみていきましょう。
「一生懸命頑張ります」などの精神論だけに陥らない
「一所懸命頑張ります」や「満足のいく結果を追い求めます」など、意欲的な表現にとらわれがちですが、これはただの精神論なのです。「一生懸命」などの表現は根拠がまったくない意欲に過ぎません。企業側への説得力は皆無に等しいのです。さらに「自分を客観視できていない」と判断されてしまう可能性があります。
「さらなるキャリア」は使い方次第でマイナス効果
自己PRで頻繁に使われる「さらなるキャリアアップを実現したい」という表現。聞こえのよさそうな言葉に限って、相手の受け止め方がさまざま。たとえば、転職回数が多い場合だと「さらなるキャリアアップ」→「またすぐに辞めるのでは?」と思われてしまう可能性があるのです。そのため「キャリアアップ」に代用できる言葉 を探して、自己PRに使いましょう。
自己PRの例文:状況に合わせたもの10選
ここからは、すぐに使える自己PRの例文を紹介していきます。まずは、転職者の状況ごとに合わせた例文からです。
以下のメニューからお送りいたします。
状況に合わせた例文
①転職を成功に導く自己PRの書き方:第二新卒
②転職成功に導く自己PRの書き方:同じ業種への転職
③転職成功に導く自己PRの書き方:未経験・異業種
④転職成功に導く自己PRの書き方:フリーターから目指す場合
⑤転職成功に導く自己PRの書き方:転職歴が多い
⑥転職成功に導く自己PRの書き方:リストラで転職
⑦転職成功に導く自己PRの書き方:倒産した場合
⑧転職成功に導く自己PRの書き方:ブランクがある
⑨転職成功に導く自己PRの書き方:派遣社員から正社員
⑩転職成功に導く自己PRの書き方:Uターンした場合
①転職を成功に導く自己PRの書き方:第二新卒
では、自己PRのポイントを確認したところでより実践的な例文を見ていきましょう。 あなたの置かれている環境によって自己PRの書き方は大きく異なります。その違いをしっかりと認識してください。ただし、例文はあくまで参考程度。大切なのは自分の言葉で伝えることです。 はじめに第二新卒の自己PRの書き方について紹介していきます。 「第二新卒」には「すぐに辞めてしまった」というネガティブなイメージがついてしまいます。職務経験が浅いからと言って、「あれもできる、これもできる」と強調しすぎないようにしてください。
第二新卒の自己PRの例文
自己PRの例文:第二新卒
前職は1年と短い期間ではありましたが、常に目標を明確に持ち、行動してまいりました。
営業では、電話のアポ取りの件数の自主目標を決め、毎日必ずその数値目標を達成してきました。また飛び込みの営業では、断られても何度もおじゃまし契約を頂いたという経験もあります。売りっぱなしにならないよう、1人1人のお客様に対してしっかりとケアを行うことでCRM強化に貢献してきました。
今回、飛び込み営業から○○営業への転職を目指しています。社会人2年目としてまだまだ営業のキャリアを積まなければならない段階で異なる分野への応募になりますが、飛び込み営業で鍛えられたタフさと、短期間でのお客様との信頼関係構築には自信があります。
ぜひ、面接の機会をいただければと存じますので、よろしくお願いいたします。
②転職成功に導く自己PRの書き方:同じ業種への転職
同じ業界への転職を目指す場合、キャリアアップを視野に入れたものになります。今までに培ってきたスキルやノウハウをうまく活かして転職を成功させることも可能です。そのためには、自分が仕事で得てきたものを再確認し、きちんと伝えられるような自己PRにしましょう。
同じ職種の自己PRの例文
自己PRの例文:同じ職種
私は4年間○○の営業職を経験していました。事業に閉塞感が漂っていた時も、私なりにアイデアを出し、定番商品をこれまでとは違った売り込み方で提案。見事に販売数を倍に増やすことに成功しました。今までのやり方も大切ですが、新しい手法を取り入れることにより、より広範囲に訴求できるようにしたことが、成功の秘訣だと考えています。
そのとき、より大きな案件に携わってみたいという思いが強くなり、多角的な事業を展開されている貴社への転職を決意しました。
③転職成功に導く自己PRの書き方:未経験・異業種
即戦力が求められる転職。そのため異業種への転職は未経験がゆえ不可能と思われがちです。 しかし、実際には、ある程度の社会人経験さえあれば、意欲や能力次第で転職は成功します。なぜなら、未経験・異業種とはいえ、求められる能力の課題発見能力、コミュニケーション能力などはどの企業にも共通しているためです。 従って、自己PRには使えそうなスキル、自分がなぜその仕事に就きたいのかをきちんと盛り込みましょう。その上で志望意欲や理由をアピールすることが転職成功への近道です。
未経験・異業種の自己PRの例文
自己PRの例文:未経験・異業種
仕事で「気づき」の量を増やすために、常に仮説を持って取り組んでいます。クライアントがすでに抱いている課題だけではなく、クライアントの置かれている状況から仮説を抱いたうえで、ヒアリングに臨むようにしてきました。一方で過去のよく似た事例から先入観を持たないよう注意し、クライアントに集中することも心がけてきました。
その結果、他のプロジェクトに比べ軌道修正をすることなくスムーズに進み、納期通りに開発ができました。
基幹業務システム開発プロジェクトでは、スピード感を求められる開発環境のうえ、サーバー管理業務の知識がない状態でのスタートで、クライアントと連携をしながらプロジェクトを進めることを意識しました。要件定義書の作成においても、言われたことを盛り込むのではなく、クライアントのニーズに沿った要件を追加しました。その結果、短期間で業務知識を身につけることができました。
業務基幹システム開発を通じて、システムを作って終わりではなく、ユーザビリティやニーズの変化に対応した機能まで考え抜く姿勢を学びました。この姿勢はどの業界でも通用できるものだと思います。
この経験もあり、このたび、貴社の募集にチャレンジする決意をいたしました。経験分野は異なりますが、システムで培った論理的思考力には自信があります。論理的思考力と何事にも疑問を持てる姿勢が最大の武器です。
④転職成功に導く自己PRの書き方:フリーターから目指す場合
学校を卒業した後に何らかの理由で就職せずに、フリーターとして生活している人も多いでしょう。自由な生き方ではありますが、より安定を求めようと考えたとき、転職も視野に入るはずです。フリーターとして正社員や契約社員などへの転職を目指す場合の例文を紹介します。 大切なのは、責任ある仕事をするための熱意をいかにアピールするかです。
フリーターの自己PR
自己PRの例文:フリーター
私は飲食店のアルバイトリーダーとしてチームをまとめるポジションにいました。作業の効率化を図り、全員が一定以上の仕事ができるように、業務内容をまとめてマニュアル化しました。
その結果、来客数を増やしながらも回転率も上げることができ、売り上げの大幅増を達成できました。アルバイトながらも責任のあるポジションにつけた喜びを胸に、貴社の正社員としての責任を果たせるよう、仕事に取り組んでいきたいと考えています。
⑤転職成功に導く自己PRの書き方:転職歴が多い
キャリアアップ、ステップアップなど転職理由はどうであれ、回数が多い場合にはどうしてもネガティブなイメージがついてきます。そのため自己PRの書き方が命運を分けるのです。自己PRではこれまでの転職歴に対する自分の考えや、新たなキャリアを積んでいきたい意思などを明確にし、「会社に長く貢献できる人材」であることをアピールしましょう。 「長い間仕事をしてもらいたい」と企業側は思っています。その期待に応える「仕事を継続させる意思が伝わる」自己PRにしましょう。
転職歴が多いの自己PRの例文
自己PRの例文:転職歴が多い
今回は上海企業との合弁会社設立による希望退職を実施する計画が発表されたことを機に、再度将来を考えて転職を決意いたしました。営業として華やかな実績は残せておりませんが、担当したお客様の立場を考えて販促方法を提案し続けました。そのため、お客様との長期的な関係構築力を身につけていきました。
関係構築力のおかげで、お客様からのご紹介も多く、3年間で50件の新規顧客をご紹介いただけました。粘り強く誠実にお客様と向き合っていく営業スタイルには自信があり、貴社でも活かせると考えていますので、よろしくお願いいたします。
⑥転職成功に導く自己PRの書き方:リストラで転職
景気が上向きになりつつも業績不振などでリストラを実行する企業はまだまだあります。退職理由がリストラであっても、企業側にとっては応募者の一人に過ぎません。つまり、どんな実務経験と能力、威力を持っているかが重要で、過去を引きずる必要はありません。ただし、リストラを自己弁護するあまり、自分の能力を課題表現するのもマイナス評価になるので注意しましょう。
リストラで転職の自己PRの例文
自己PRの例文:リストラで転職
今回は会社の業務不振によるリストラをきっかけに転職活動を始めました。 このリストラを絶好の機会だととらえ、これまで培ってきた営業経験を活かしながら、よりコンサルティングに近い領域で活躍したいと思っております。また前職では自社の上司を巻き込んで、相手企業のトップにアプローチする手法が得意でした。貴社での仕事は組織の課題を発掘し、改善案を実行するところにとても興味があります。現場との連携やトップ相手の提案営業には自信がありますので、よろしくお願いいたします。
⑦転職成功に導く自己PRの書き方:倒産した場合
転職する理由はキャリアアップや仕事がつらいからだけではありません。思わぬところで会社が倒産してしまい、新たな職探しを余儀なくされてしまう場合だってあるのです。会社が倒産した場合は自分に非がないため、前向きにとらえていきましょう。ただ、「倒産したから仕方ない」という理由では、採用担当者も首をかしげてしまうでしょう。 倒産してしまったものの、これまで努力してきたことを全力で自己PRしていくべきです。
倒産で転職の自己PRの例文
自己PRの例文:倒産
○○業界の企業でエンジニア職をしていました。チームのリーダーを任されるなど、新規案件の投入にも全力を尽くしていましたが、会社の経営が悪化し。何とかして売上を伸ばせるようなシステムを構築できないかと努力してみたものの、半年後に会社は倒産してしまいました。
この経験を今後の糧として、同じことにならないように頑張っていきたいと考えています。
⑧転職成功に導く自己PRの書き方:ブランクがある
前職を退職してから期間が空いている事実は隠そうとしても隠しきれません。ブランクの事実と理由は必ず職務経歴書に記載しましょう。ブランクがマイナスイメージにならないために、重責を担うのが自己PRです。ブランクについては、必要以上に気にやむことはありません。自己PRに盛り込む内容は「再スタートしたい」という素直な気持ちです。離職から現在までをどう過ごしてきたかも大切なポイントになります。
ブランクがある場合の転職の自己PRの例文
自己PRの例文:ブランクがある
芸能人のスタイリストを目指してきましたが腰を痛めてしまい、長時間同じ姿勢で働くことが困難になったため断念し、営業職での復職を目指して現在転職活動中です。
意外と知られていないことですが、スタイリストは対話から相手のニーズを引き出し、提案するのも仕事の1つです。このスキルは、貴社の営業場面でも活かせると思っております。現在、簡潔にわかりやすく伝える技術を強化しようと思い、通信講座で論理的思考力を勉強中です。
営業としては再スタートになるので、厳しい環境であることは重々承知しております。何事にも全力で集中して取り込むことに自信があります。どうぞよろしくお願いいたします。
⑨転職成功に導く自己PRの書き方:派遣社員から正社員
派遣社員として働いてきた人は、さまざまな企業で実務経験を積んでいるため経験職種が豊富という特長があります。ただ、それを羅列するだけでは自己PRにつながりません。生きた自己PRにするには、具体的なエピソードを盛り込んで「仕事の場面でどう動けるか」が想像できる表現をするとよいでしょう。派遣社員と正社員は立場や役割が大きく異なります。そのための正社員への意欲と自覚を強くアピールするとともに、「長く働きたい」、「企業に貢献したい」という姿勢が伝わるようにしてください。
派遣社員から正社員の転職の自己PRの例文
自己PRの例文:リストラで転職
これまで煩雑で細かい業務をたくさん経験してまいりました。そのため効率的で正確な事務処理には自信があります。直近の派遣先では言葉づかいやマナーがとても重視され、教育していただく機会も多くビジネスマナーを鍛えることができました。派遣社員という立場でありながら、周囲のために何ができるかを常に考え日々の仕事に取り組んできました。
とくに現職の営業所では社員とともに仕事に集中できる環境づくりに貢献し、営業所長にお褒めの言葉をいただきました。
今後は社員として長期にわたって働くことを強く願っております。どうぞよろしくお願いいたします。
⑩転職成功に導く自己PRの書き方:Uターンした場合
結婚や両親の介護など、何らかの理由で地元へ戻って転職活動を行う場合も出てくるでしょう。その際にも面接での受け答えが重要になります。場所を変えて同じ業種に就く場合なら、スキルのアピールを、異業種を目指す場合は熱意を前面に押し出す必要がありますね。
自己PRの例文:Uターン
私は約8年間、東京の運送会社の営業職を務めてまいりました。順調にキャリアを重ねていたのですが、父が突然の病気になり、介護を行う必要が出たために地元へ戻ることを決意しました。
以前から長年生まれ育った地元での転職も真剣に考えており、貴社の求人情報を拝見し、ご応募させていただきました。
自己PRの例文:職種別5選
今度は職種別にみた自己PRの例文を紹介します。先ほどの状況に合わせたものと目指す業界を組み合わせて使えば、より深い自己PRが可能になります。同じ業界への転職を目指す場合には、前職での経験やスキルを前面にアピールしていきましょう。例文の内容は以下の通りです。
職種ごとの例文
①転職成功に導く自己PRの書き方:営業職
②転職成功に導く自己PRの書き方:事務職
③転職成功に導く自己PRの書き方:サービス業
④転職成功に導く自己PRの書き方:IT系
⑤転職成功に導く自己PRの書き方:クリエイティブ系
転職成功に導く自己PRの書き方:営業職
営業職は常にノルマとの戦いであり、高いセールストークの能力と、目標達成のための強い精神力が必要とされます。そして、コミュニケーション能力が最も重視されており、いかにして売り上げにつなげていくかのプロセスが明確に伝わる、自己PRの書き方が理想です。採用担当者に自分を売り込む気持ちで、書いてみましょう。
営業職への転職の自己PRの例文
自己PRの例文:営業職
私は営業職として多くの案件を成立させるだけでなく、顧客にとってもっとも最適と思う商材の提案を意識しています。売り上げを出すだけなら簡単ですが、本当に満足してもらえなければ、継続的な取引にはつながりません。
そのための決断力を大切にしており、日々の業務でも自分や部下に対しても、素早い判断が下せるようにと常に意識しておりました。
転職成功に導く自己PRの書き方:事務職
一口に事務職といっても業務は多岐に渡ります。また実績を数字で表しにくいため自分の能力やスキルをアピールしにくいのが特徴です。ただし、積み重ねてきた業務の経験は自己PRになります。事務職は実務的な作業が大きい職種のため、職務経歴書においては自己PRよりも実務内容の比重を重くしましょう。とはいえ、自己PRは必須です。
事務職の自己PRの例文
自己PRの例文:事務職
税理士科目○○を合格している実績により、経理事務として経理実務から税務や財務まで幅広く経験を積んでまいりました。現在は○○(役職)として、メンバーの人材育成、マネジメントにも努めております。目の前の実務に追われるのではなく、経営的な視点で仕事を捉えることを心がけてきました。
転職成功に導く自己PRの書き方:サービス業
販売や接客を行うサービス業への転職では、コミュニケーション能力を最大限にアピールしてきましょう。未経験からでも転職を成功させやすい業界であり、アルバイト経験でも構わないため、積極的に人と触れ合った体験によって何を得られたかを伝えてみてください。
サービス業の自己PRの例文
自己PRの例文:サービス業
私は店長として5年間、店舗にたってきました。自分から積極的にキャンペーンなどを企画し、売り上げアップにつなげてきました。クレーム対応も得意としており、なぜお客様が不満を持たれたのかを親身になって話しを聞きました。そして得た結論をもとに、再発防止に努めてきました。その結果、クレームの発生件数を4年間で3分の1にまで減らすことに成功しています。
転職成功に導く自己PRの書き方:IT系
IT系の仕事は1人でPCへ向かって黙々と作業しているイメージがありますが、プロジェクト内容の共有など、コミュニケーション能力も必要な仕事です。自分のスキルだけでなく、協調性の高さも合わせてアピールすれば、採用されやすくなるでしょう。
IT系の自己PRの例文
自己PRの例文:IT系
生時代からPCが趣味で、前職ではネットワーク構築の業務を主に行っていました。自分で学んだコーティングの技術を駆使し、顧客だけではなく自社のシステム構築も担当しました。ただ技術を投入するだけではなく、ユーザーの使い勝手の良さも意識したシステムを組めるよう、日々精進しています。
そのためにも常にチームのメンバーとのコミュニケーションを密にし、全員でプロジェクト内容と意義を共有できるようにしています。
転職成功に導く自己PRの書き方:クリエイティブ系
高い創造力と発想力が求められるクリエイティブ職では、自分の実績をわかりやすく示すためにポートフォリオと呼ばれる作品集strong>を使います。自分の手掛けた作品の特徴を相手に知ってもらいつつ、効果的な自己PRによって魅力的な人物であると思われるようにしていきましょう。
クリエイティブ系の自己PRの例文
自己PRの例文:クリエイティブ系
私はWEBサイトのデザインをしています。大手企業の案件を多数請け負った経験があり、常に他社との差別化や見やすさ、操作性を意識して作成しています。
WEBメディアが当たり前になった今だからこそ、より身近な存在として愛されるデザイン性を目指しています。また、日々移り変わる流行に敏感であるためにも、常に業界研究や同業者との交流を欠かさないようにしています。
転職における自己PRで誤解されがちな要項
ここまで読んで「自己PRは完璧!」と思ってしまうのは時期尚早です。転職における自己PRで注意すべき点はまだあります。自己PRは面接、履歴書、職務経歴書用の計3つ用意しなければならないのです。そのため、それぞれの違いをしっかりと把握する必要があるのです。この部分を怠ると転職成功に近づくことはできません。
履歴書と職務経歴書の自己PRの違い
はじめに、履歴書と職務経歴書の自己PRの違いからみていきましょう。 一般的に使われている履歴書の欄には「自己PR」の欄は存在しません。そのため、自己PRを記載する際は志望動機の欄に【自己PR】と追記しなければならないのです。文章欄が少ないため、一番伝えたいPRポイントのみを書くようにしましょう。または、「職務経歴書に別途記載」と記してください。 基本的に自己PRは職務経歴書に書く内容が本番です。履歴書で触れていた部分をより具体的にするのが「職務経歴書」だという意識を持ちましょう。
応募書類と面接の自己PRの違い
自己PRを記載する職務経歴書は面接で聞かれる内容とよく似ています。 面接では、職務経歴書で書いた順番で質問されると思ってもいいほどです。 面接の具体的な流れは「自己紹介と簡単な職歴」→「職歴の詳細」→「その職歴で得た経験・スキル」→「自己PRや志望理由」の順です。 つまり、応募書類と面接の自己PRに大きな違いはありません。同じ内容で構いません。しかし、文字だけでは伝えきれない気持ちを口頭で伝えられるかどうかが重要なのです。
年代別の自己PRで押さえておくポイント
転職は20代の専売特許ではありません。30代、40代でも転職は可能です。年齢はただの記号であって、可能性を狭める理由になりません。いくつになっても可能性は無限大。年齢を言い訳に転職ができないというのは基本的にはありえません。 しかし、各年代によって自己PRをするポイントは異なるので注意しましょう。それぞれの特徴を理解することが転職成功への近道です。
20代の自己PRのポイント
20代の多くは「第二新卒」と呼ばれる勤続3年以内で辞めた若年層です。
そのため、採用側がもつイメージは「採用してもすぐに辞めてしまうのでは?」です。そのマイナスイメージを払しょくするためにも、何ができて、何をやっていきたいのかを明確にし、前向きな姿勢を具体的にアピールしましょう。
ここで注意していただきたいのが、新卒採用と同じような自己PRにはしないことです。新卒採用時の自己PRはアルバイトやサークル経験をもとに作り出したものが多いためであり、冒頭に説明した通り、転職の選考基準は新卒採用と異なる点を再認識してください。
30代の自己PRのポイント
30代の自己PRのポイントは今まで勤務してきた中で、どんなスキルを培ってきたか、どのような仕事を任され、どんな実績を築いたのかを徹底的にアピールしましょう。30代の自己PRを形成する要素として特定のスキルは絶対条件です。
企業側の立場で想像してみてください。スキルがない20代と30代のどちらを採用するとしたら、伸びしろがある若い20代をとるのは当然です。スキルがなく即戦力にならない30代は魅力的ではありませんよね。
40代の自己PRのポイント
40代での転職は自らの退職以外に、リストラなどの会社都合の場合も多く出てきます。そして企業は40代に対して仕事のスタイルが固定していて、新しい環境になじめないというイメージを持っています。 そのため転職成功のためには、そのイメージを利用するのが一番効果的でしょう。つまり、チャレンジ精神に溢れ、柔軟性、順応性があることを自己PRに盛り込みましょう。新たな気持ちで仕事をする姿勢を前面にアピールしてください。
自己PRをさらに魅力的にする3つのステップ
「ありきたりな自己PRはいらない。求めている自己PRはもっとハイレベルなもの」と思って当然です。 では、ここで自己PRをさらに魅力的にする3つのステップについて見ていきましょう。自己PRを魅力的にするために欠かせない要素が「企業との接点」です。3つのステップを踏んで、企業との接点をより明確なものにしましょう。そのステップとは「自己分析」→「企業研究」→「フィッティング」です。
自己分析で弱みに気づく
就活時に自己分析をした経験はあるでしょう。転職においても自己分析はとても大切です。 自己分析の目的は「自分の弱みのあぶり出し」です。自分の弱みに気づいたら落ち込むのではなく、足りないスキルを身につける行動を取ればいいのです。「足りないこと」や「失敗」を認識し、それを自分の糧にする。つまり、「自覚して行動する」ことが重要なのです。 たとえば面接で自己PRを語る際に「前職では○○の経験はありませんでしたが、貴社の〇〇の即戦力になれるよう、○○について調べ、プレゼンテーションの自主トレを行いました。」などが言えるようになります。
企業研究でPRポイントを掴む
転職における企業研究の目的は、「どんな企業で、どんな人材を求めているのか」を把握し、どの部分を自己PRしたらいいのかの見極めです。また、しっかりと企業研究ができていれば「企業について情報収集をしている=やる気がある」と評価されます。 企業がホームページを持っているのは当たり前の世の中。ホームページの会社概要だけではもはや不十分です。大事なアクションとして「企業名で検索」、「社長などの役員名で検索」、「事業内容を検索」を行いましょう。企業発信ではない社内情報の入手、社長や重役のブログ、同業他社の情報など、ホームページ以外のさまざまな情報を入手することができます。 また、上場している企業であれば決算報告書などに目を通してみるのも良いでしょう。そこから、その企業がどんな分野に注力しているか、どんな問題点を抱えているのかを読み取るのです。数字を読めるようになることは、ビジネスマンとして必須のスキルなので、決算報告書を読んだことがないという人は是非この機会に実践してみましょう。
自己分析と企業研究からフィッティングを
自己分析と企業分析を進めたら「フィッティング(試着)」を行います。フィッティングとは「入社したつもり」になって具体的にイメージをしていくのです。自己分析と企業研究の結果から、「求人と合致する能力があるか」、「将来やりたいことができるのか」、「社風に合うのか」を確認していきます。つまり、企業と応募者との接点を見つける作業です。 そして「求人と合致する能力=自己PR」するポイントにするのです。
転職エージェントを有効活用する
自己PRのために様々なことを試してみて、限界を感じてしまった場合は転職エージェントの力を借りることも重要です。無料で利用でき、登録も5分ほどで完了します。エージェントには多くの転職者を成功に導いたノウハウが蓄積されており、独自の研究ではわからない企業の詳細な情報も手に入ります。また、面談によって客観的な意見をもらえるため、自己分析も捗るはずです。 自力では及ばない部分にまでしっかりとコミットする転職エージェントを利用して、自分なりの自己PRを完成させてください。
転職の自己PRでは自己分析を徹底し求められる要素を理解して行おう
今回は「転職成功の確率を"劇的にアップ"させるの自己PRの書き方」と題してみていきました。 これまで紹介してきた自己PRの書き方を理解できれば「いいことは言っているけど、なんとなくよくわからない」と企業側に思われることはまずありません。相手は百戦錬磨の採用担当者。小手先のテクニックが通じる相手ではありません。就活の対策以上に、転職対策には力を入れましょう。
あいまいな思考からはあいまいな結果しか生まれません。これは自己PRでも同様です。マニュアルではない、あなただけのオリジナルな自己PRを創りだして下さい。
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