明確な役割分担こそがチームワークを高める
絶対的ゲームメーカーの存在
サッカーにしろ、野球にしろ、バレーボールにしろ、チーム全体の指揮を取るゲームメーカーの存在が不可欠です。仕事においては、リーダーがこのチームメーカーの役割を担うケースが多いのではないでしょうか。まず、チーム全体で誰の指示が最も優先されるべきか、また想定外のことが起きてしまった場合、お互いどのようにコミュニケーションをとるのかなど、絶対的なチームメーカーの存在とその指示が確実にチーム全体に伝わり実行される方法を明確にしておきましょう。もちろん、リーダーとなるべきこの存在は、確固とした決断があり、一切の責任を負う覚悟のできる人物でなければなりません。いわば空中ブランコのセーフティーネットのように、精神的に安定できる安全な環境を用意することで、チームメンバーは安心してそれぞれの能力を発揮できるというわけです。
明確な役割分担こそ鍵となる
次にチームメンバーの役割分担をしましょう。それぞれの役割が細分化され、責任の所在がはっきりしていればいるほど、各自が高いパフォーマンスを実現できます。サッカーで考えてみましょう。当然ですが、ディフェンス担当の人は自分がディフェンスだと認識しています。常に相手チームにゴールを割らせないことに集中しているからこそ、鉄壁の守りができ、彼らを信頼してミッドフィールダーやフォワードの選手は攻撃に徹することができるのです。仕事の場においても、同じことが言えます。例えば、事務職はきっちりと書類の処理や管理をすることで、営業は安心して何件も契約を結んでこれます。また、営業が売ってくれるからこそ利益が出ていると理解しているメンバーは、自分がどう動けば彼らがゴールを決めやすいのかを考慮し、全力でサポートできるのです。
各自の目標=チーム共通のゴール
チームが目指すゴールは何でしょうか。チーム全体が明確なゴールを共有していることが意外にもできていない職場が多いものです。リーダーは、より具体的(できれば数値で表す)で短期・長期の期限を設けた目標を掲げましょう。そして、チームメンバー全員がそれを共通のゴールと捉えていることを確認すべきです。共通のゴールは、各個人のゴールへ展開することができます。例えば、1億円の売上が共通のゴールならば、10人の営業はぞれぞれ1000万円を売り上げることが目標となります。企画担当者は、顧客のニーズに合った商品を3ヵ月ごとにリリースすること、カスタマーサービスはクレーム案件を24時間以内に解決し顧客からの信頼獲得に貢献することなどになるでしょう。ひとりひとりが目標を達成することでやりがいや自信も生まれ、最終的には共通のゴール達成につながるのです。
いかがでしょうか。チームワークを考えるとき、単純明快なスポーツに置き換えてみることをおすすめします。おのずと、各自の役割や問題点、チームのゴールが見えてくるものです。
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