社会福祉士の意外な難易度と試験対策のカギ
社会福祉士の難易度が高いイメージはどこから?
ある年の社会福祉士の受験者数は45,187人、合格者数12,181人。
つまり社会福祉士は「落ちる人が多い難易度の高い試験」ではなく、「受かる人も多いが、それ以上にとにかく受験者数が多く難易度が高く見える試験」といえます。
合格率は高いとは言えませんが、しっかりと試験対策をすれば働きながらでも合格することは十分可能なのです。
社会福祉士は試験対策がしやすい!
前提となる知識がないと受かりにくく難易度が高いイメージとなりがちな社会福祉士の試験ではあります。
介護など高齢者福祉、障害者福祉、役所の福祉関係の窓口で働く人にとっては、当たり前の知識で答えられる問題もたくさんあります。故に試験対策がしやすい資格でもあるのです。
そして福祉に情熱をもって働く人には十分吸収できる知識であり、試験対策で詰め込み、吸収したものが現場での仕事に活きる、魅力的な資格です。
一番難易度が高いのは受験資格を得ること
実は社会福祉士試験において一番難易度が高いのは、受験資格を得ること。
生涯学習の資格講座によく社会福祉士試験対策の講座がありますが、まず受験資格がないとそもそも受験ができません。いくら実務経験があっても試験を受けることはできないのです。
社会福祉士は専門職です。試験対策だけをバッチリやるだけで難易度の高い問題をクイズのようにとらえているのでは、自己流の知識を身につけてしまうだけにとどまり、専門職としてその力を発揮することはできないのです。
難易度の高い社会福祉士試験の受験資格を得るには?
社会福祉士の受験資格を得るには、福祉系の大学・短大を出て必要な年数の実務経験を積む方法、4年間の実務経験を経て専門学校等に通い受験資格を得る方法などがあります。
実務経験だけで社会福祉士の受験資格を得ることはできず、専門の養成機関で半年~2年間体系的な知識を身につけていく必要があるのです。
働きながら社会福祉士取得を目指す人も多いため、通信制の専門学校や大学などが充実しており、4週間の現場実習、おもに土日に行われる年に数回のスクーリングなど、なかなか休みがとりにくい方でも十分に受験資格の習得、そして試験対策は可能です。
試験対策はとにかく効率的に問題を解くこと!
社会福祉士の試験対策の一番のカギは、とにかく問題集を解くこと。
社会福祉士の試験科目は19科目。合格基準点を上回るのと同時に、すべての科目で0点科目がないことが合格の条件になっているので、科目毎の難易度に関わらず、すべてに試験対策が必要です。
まずは難易度を見極め、そして具体的な試験対策を
まず、試験対策としては一番安い問題集で構わないので、とにかく全問解き、自身の得意分野・苦手分野の傾向を知り、それぞれの科目の難易度を知ること。
過去問を解く際は、法律改正に注意してください。難易度の高い年度の問題で高得点をとっても、法律が変われば、正解も変わってしまいます。やってきた試験対策が無駄になってしまうのです。
社会福祉士で勉強する分野は法律改正が多い分野です。ネットで構わないので、社会福祉士に関連する法律・制度改正に関しては調べ、試験対策の一環として押さえておきましょう。
社会福祉士は試験対策しやすく、難易度も高くない資格
社会福祉士はそんなに難易度が高い資格ではないと紹介してきましたが、いかがでしょうか。
一番難易度が高い受験資格さえ習得すれば、あとは他の資格と同様、きちんと試験対策をすることで十分合格は可能です。むしろ通信教育や休日に開かれるスクールなどたくさん勉強する場があるので、社会人でも試験対策がしやすい資格と言えるでしょう。
※この記事の作成では公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページを参考にしています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません