パワハラ上司への対処方法と訴える方法
上司によるパワハラはいろいろな所で起きている
上司によるパワハラをはじめとする、職場でのいじめ・嫌がらせなどの総合労働相談コーナーへの相談件数は、ここ10年だけを見てもずっと増え続けています。いわゆるゆとり世代が社会に出てきている昨今、打たれ弱い若者が増えていると言及する専門家も居ます。
全体の約3割の人がパワハラを受けた事があると回答
過去3年間に上司によるパワーハラスメントを受けた事があると回答した者は回答者全体の25.3%、パワーハラスメントを見たり、相談を受けたと回答した者は回答者全体の28.2%、パワーハラスメントをしたと感じたり、したと指摘されたと回答した者は7.3%であった。
パワハラを誰にも相談できずに抱え込んでしまう人も
日常的に上司からパワハラの被害を受けているにも関わらず、収入面などの問題もあって誰にも相談できないままにしている人も少なくありません。自分が耐えられるレベルであるならばまだしも、限界を越えてしまったら大変な事になってしまいます。
上司にパワハラをされた時の訴える前の対処方法とは?
上司のパワハラを訴えるというのはあくまでも最終手段。訴える前に自分で改善できる方法がないか、できる限りの手は打ちましょう。パワハラの証拠を掴むのもいいでしょう。
その証拠を見せつけるのも一つの手です。上司によるパワハラに負けない為には、毅然とした態度でいる事がもっとも重要だと覚えておきましょう。
パワハラしてくる上司には毅然とした態度で接する
仕事中にその上司とふたりきりになった時に、しっかりとした対応をしましょう。ハッキリ「パワハラはやめてください」というのも有りです。逆にその上司に対して明るく接してみるのも有効的です。
パワハラをしてくる上司を、まるで無視をするというのも一つの手段ですが、それでパワハラが無くなる可能性は低いでしょう。あるいは今後訴えるなどの展開を予測して、ボイスレコーダーか何かに録音しておくのも証拠を残す良い手段かもしれません。いざという時に、そのパワハラを受けた証拠を見せる事で状況が良くなる事もあります。
訴える前に証拠を掴んで周りの社員や別の上司に相談を
パワハラのもっとも一般的な対策としては、やはり同じ社内の人間に相談しましょう。最も効果的なのは、パワハラをしてくる上司よりも上の人間に相談しましょう。
パワハラの証拠を見せる事で、上の人間によりその情報が真実であると思ってもらえます。そのパワハラの証拠を見せる事で、その上司から警告してもらえるか、あるいは部署異動などの処置をしてくれるかもしれません。退職や訴える前には証拠を残すなどのアクションから起こしてみるのも効果的です。
パワハラを訴える際にすべき事とは
日常的に続く上司のパワハラに限界を感じて、訴えると決心した時。まずは訴え方として、何から始めたら良いのでしょうか。どんな証拠を残して、どこに相談すれば良いのでしょうか。その訴え方の方法を確認しておきましょう。
具体的な日時等の証拠を残しておく
訴え方を紹介する前に、当然ながらパワハラで相手を訴えるには、証拠が必要です。具体的にパワハラを受けた日時、どこで何をされたか言われたかを証拠として残しておきましょう。
あるいはスマートフォンで一部始終のやりとりを録音しておくのも証拠を残す際に非常に効果的な訴え方です。まずは、会社の上層部にその証拠を提出した上で対応を待ちましょう。それでも会社が動いてくれない場合には次なる訴え方を考えましょう。
都道府県の労働相談窓口や法律事務所へ相談する
会社が動いてくれない場合で次に行くのが、都道府県の労働相談窓口、法律事務所です。第三者窓口であれば相談には乗ってくれます。具体的な対処方法や訴え方を親身になって考えてくれます。まずはその訴え方を試してみましょう。
それでもダメな場合に、具体的な裁判を起こす為に行くのが法律事務所です。ここでも訴え方や相談には乗ってもらえますが、当然ながら費用もかかります。また、具体的に裁判を起こす為の証拠などを準備するように言われるでしょう。上司を訴えるという事は、それなりの時間と労力がかかるという事も覚えておきましょう。
パワハラを訴えることで得られるものを見極めることが大事
実際にパワハラを訴える際に、裁判に発展して勝訴までこぎつけたとしても、実際にパワハラを訴えることで得られるものに価値があるかどうかは解りません。
勝訴しても痛手を被る可能性も
パワハラを訴えるにはリスクも存在し、裁判を起こしたものの泣き寝入りになったというケースもあります。また、勝訴したものの経済的な面で痛手を被ったという例もあります。パワハラを訴えるには、必ずしも自分の描いてる理想通りにはならない可能性もあるという事を覚えておきましょう。
パワハラ上司を訴えるには前もって訴え方を考え具体的な証拠を残しておく
パワハラ上司を訴える時に覚えておきたい対処方法を具体的にまとめてみましたが、いかがでしょうか。パワハラを防ぐには、日常的な自身の行動をまず鑑みる事が大切です。
自分の行動次第でパワハラは防ぐ事ができるかもしれません。証拠を残して提示する訴え方は、リスクが伴いますので、このように訴えるにはあくまでも最終手段という方向で考えてみましょう。
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